
前回:コムトゥヴができるまで#7
はこちらから↓
https://note.com/sop_mei_fr/n/n3c50151fb514
「地獄の先輩に毎日怒鳴られた僕を救った一言」
正直、毎日出勤するのが嫌でした。
一緒に働くのが辛すぎて、何度も辞めたいと思ったほどです。
でも、アルバイト時代からお世話になっていた副料理長に相談したとき、こう言われました。
「今は毎日いくつも怒られるだろう。
でも、その中の“1つだけ”でいい。
明日は怒られないようにしてみろ。
それを365日繰り返したら、1年で365個直ってる。
その頃にはきっと誰よりもできるようになってるはずだ。」
その言葉が胸に刺さりました。
それから僕は毎日、仕事を終えて帰る前に「今日怒られたこと・明日気をつけること」をノートに書き出すようにしました。
昼に出勤して翌日の昼に帰るまでの仕事を時間ごとに振り返り、必ず1つ改善点を残す。
この習慣は、ホテル時代から自分の店をオープンするまで、ずっと続けてきました。
「一日一個の改善」。
あの時の副料理長の言葉が、今でも僕の仕事の軸になっています。

「27時間ぶっ通しで働いた日が、ホテル時代での一番“幸せな勤務”だった」
12月31日の泊まり勤務。
いつもなら、山田さん(仮名)と一緒のシフト。
殴られ、“グズ”と呼ばれる日々でした。
でもこの日、出勤時間になっても山田さんは現れない。
1時間経っても、2時間経っても来ない。
結局、その日は彼が現れず、通常3人で回す泊まり勤務を2人でやることに。
休憩なし。仮眠なし。
気づけば27時間、ぶっ通しで働き続けていました。
…でも、不思議なんです。
人生で一番働いた日なのに、あの勤務が一番“幸せ”に感じたんです。
殴られる恐怖もない。
「グズ」と呼ばれることもない。
ただ、自分で考え、必死に目の前の仕事をやり切るだけ。
どれだけ長時間でも、
理不尽がない環境で働けることが、これほど幸せなんだと気づいた瞬間でした。

「理不尽な上司がいなくなったら、僕は“改革者”になった」
山田さんとの勤務がなくなってから、
僕は部署の中でいろいろな改善を進めました。
たとえば――
・時間がかかる“口頭引き継ぎ”をやめて、引き継ぎシートを作成
・発注のための在庫管理を“勘”ではなく、一覧表で“見える化”
・最低在庫数や納期も明確にして、誰でもすぐ判断できる仕組みに
今まで“なんとなく”でやっていた部分を、全部仕組み化したんです。
正直、2年目の僕が提案するのは怖かった。
「今のやり方を否定してる」と思われるんじゃないかって。
でも、副料理長に相談したら一言。
「やってみたらいいじゃん」
その後は一気に職場が変わりました。
勤務時間も短縮でき、働きやすさも向上。
そして何より「自分の意見が現場を変えられる」と実感できたんです。
理不尽な上司に潰されそうになった新人が、
いなくなった瞬間に“改革者”になれた。
環境が人を壊すこともあるけれど、
環境が人を育てることもある。
その両方を、僕は経験しました。

続く…
植田和宏シェフと一緒に働く仲間を募集します
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コムトゥヴができるまで
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