こんにちは。伊丹 森のほいくえんの関です。秋のイベントでも注目した「菌根菌」。イベント後にもこんなことがありました。最近、園庭の小さな森に子どもたちと小屋を作ろうとしています。この日も午前中、小屋づくりの基礎作業のため園庭に出ていました。 その際、子どもたちには、半分土に埋まっていた丸太を他の場所へ移動する作業をお願いしました。 子どもたちは時間をかけて丸太を掘り起こし、大喜びしていましたが、その丸太に付着していたあるものに気づきました。丸太に白い糸のような筋がありますよね。それは白い糸状の物体で、すぐに菌だとわかった私は、心の中で思わずガッツポーズ! 子どもたちは「ねっこ?」と口々に言っていましたが、前回のイベントに参加していた5歳児が「キンコンキン?」と言ってくれました。その言葉に思わず笑顔になりつつ、その子が私に「合ってる?」と答え合わせを求めてきたので、「そうやと思う!」と伝えると、とても嬉しそうにしていました。 その後、子どもたちは菌を剥がしはじめ畑へと運んでいました。 イベントでの話や体験を覚えていて、子どもなりに土づくりにつなげようとしたことがとても嬉しかったです!園庭での森づくりが始まって、イベントや日常のなかで子どもたちと森の小さな変化にふれています。冬の森も一見止まっているかのように見えるのですが、土の中では次の準備が始まっています。冬の森の様子を一緒に見てみませんか?冬のイベント「ドングリドン~園庭はどんぐりの寝床~」冬。森では秋に実ったどんぐりや木の実が落ち、土の中で眠る季節です。この木の実たちが春に芽を出し、森が育つ循環のひとつとなります。今回のイベントでは、園庭にどんぐりを植えて園庭の森の循環をつくると共に、土で眠るどんぐりを持ち帰っていただき、その成長をおうちでも感じていただけたらと思っています。植えるどんぐりは保育園の子どもたちが先日「ミッケ!」という野外活動で昆陽池公園に遊び行った時に集めてくれました。もしもこの秋に拾ったどんぐりがあれば、持ってきていただいても構いません。どんなどんぐりが集合するのかも楽しみです。今回も森のつながりだけでなく、人と人とのつながりも体感していただけるイベントにしたいと思います。春から始まったイベントが一巡りとなる、今回。ぜひご参加ください。◎イベントについて日時:2025年1月26日(日) 10:00~12:00(開場 9:45)場所:伊丹 森のほいくえん〒664-0861 兵庫県伊丹市稲野町5丁目76(阪急伊丹線「稲野」駅より徒歩 約5分)参加料: 無料持ち物:・どんぐりを植えた器を入れる袋 (もしもあれば)・どんぐりを植える器(紙コップくらいの大きさ)・どんぐり(こちらでも準備しております。もしもこの秋に拾ったどんぐりがあれば持ってきていただいて構いません)お申込み:下記のURLよりお申し込みください。※1/17(金)受付締切 https://forms.gle/JREZ3cHAL65ED8zP6お問い合わせ:chiisanamori.project@gmail.com
保育 の付いた活動報告
秋のイベントを先日10月22日に開催いたしました。今回のキーワードは「#キンコンキン」トップ写真の手のひらに乗っている土の中にあった枝のようなものに白いものが付いていますよね。これが菌根菌の一種です。当日は開始前に雨が降っていたのですが、森の様子を見に行くとこんな風にちょうちょが雨宿りしていました。菌根菌というのは植物と共生する菌類のことで、根っこの表面や内部で生きていて、菌糸が根っこのように伸びて水分や養分を代わりに撮って来てくれることもある、森づくりには重要な役割を果たすものです。今回は森が根っこや菌根菌で繋がるように、集まる人同士も繋がれないかと企画しました。今回は来ていただいた方から、自分の#(ハッシュタグ)となるキーワードを書いてもらい、このハッシュタグをきっかけに参加者同士でお話をしていただいて共通点を見つけていただきました。テープに書いたハッシュタグを服に貼っていました。色んなキーワードが登場!はじめましての方とお話しするきっかけや久しぶり!という方とも「えー意外!」とか「最近こんなことやっているの?」というお話ができたようです。日頃、保育園で子どもたちと一緒に森で過ごす時間は楽しい!と仰る関さんから、森ができるまでの様子から子どもたちの過ごし方をお話しいただきました。今年の夏は子どもたちと一緒に種を植えた枝豆がたくさん取れたそうです。写真で改めて見ると、夏の間にぐんと伸びた草木の様子も写真で分かりやすかったです。そして最近「森をつくる人です」とご本人も自己紹介するようになったという瀧澤さんから、菌根菌の話も聴きました。イラストを使いながらの説明に参加者からも「へぇー!」「そうなんだ」という声も。子どもたちも興味津々!ちょうどお話が終わる頃に雨が上がって、園庭へ菌根菌を探しに行くことができました。雨上がりの園庭の土の触感を楽しみながら、大人も子どもも菌根菌を探します。「これかな?」「たきざわさーん、見つけた!」と園庭で見つけたものが菌根菌かどうかを瀧澤さんに確認する子どもたち。園庭が森になる前はカチカチの地面だったのですが、土壌づくりから草木が植えられて成長する過程で、地面が柔らかくなっているのは菌根菌の活躍も一因だそうです。最後に理事長の松田より保育園にあった絵本「われわれはきのこである(学研かんきょうかがくえほんシリーズ)」を紹介しながらクイズが出ました。「菌類は植物でしょうか?それとも動物でしょうか?」どうでしょう?よかったら、周りの方とお話してみてください。次は冬のイベントを計画中です。(2025年1月)冬の森ってどんな様子でしょうか?詳細が決まりましたら、ご案内いたしますのでぜひお楽しみに!
7月22日より季節は大暑となり、夏本番!伊丹 森のほいくえんの木々の緑がグッと濃くなって成長も早くなった気がしています。7月21日、近畿地方では梅雨明けとなった日に伊丹 森のほいくえんで夏のイベントを開催いたしました。今回は「小さな小さな森をつくる」というテーマでした。瀧澤さんの進行で、まずはグループに分かれてそれぞれの「森」に対するイメージや思い出について話していただきました。木洩れ日、地面、根っこ、トトロといった言葉や森や林の中で過ごした思い出をお話しくださった方もおられました。子どもたちもたくさん話してくれました。いよいよ。今回はグループごとに小さな森を作ってもらうことに。前日に関さんと瀧澤さんが山で見つけてきた材料をつかって、思い思いの「森」を作ります。できあがってから、それぞれのグループがどんな森を作ったのかを説明していただきました。森の秘密基地いい香りのする森それぞれ植えた木を見ながら、丸太に座ってゆったりできる森グループによって注目したポイントはそれぞれ違うけれど、どれも素敵な森でこの日に作った森がこれからどうなっていくのかにも注目したいところです。室内に戻って、関さんから伊丹 森のほいくえんの園庭の変化と子どもたちの様子をお話いただきました。次回のイベントは秋(10月)です。次はどんな風景が見られるのか。今回作っていただいた森がどうなっているのか、もぜひ見に来てください。
皆様のご支援により、2月に植樹した木々が、春の息吹とともに葉を芽吹かせ始めています。園庭に小さな森を作るという思いが、少しずつですが形になりつつあると感じています。子どもたちは、日に日に変わる木々の様子に興味を示し、新しく芽吹いた葉っぱに優しく触れたり、友だちへ発見を共有したりしています。こうした経験を通じて、自然への興味が高まり、探求や学びへと繋がっていきます。ご支援いただいた皆様のお気持ちは、この園庭に小さな森を育てるというプロジェクトを通じて、子どもたちの日常生活においても大きな役割を果たしています。まもなく新緑の季節を迎え、活発になった草花や生き物の活動で、園庭はさらに賑やかになっていきます。またその様子もご報告します。。。




