当初の刊行予定からは、ひと月ほど遅れてしまいましたがようやく本を出版することができました。書店発売は5月10日、ネット予約はすでに始まっています。本のタイトルはクラウドファンデイング のタイトルをそのまま採用いたしました。本が売れない時代ですが、あわよくば長く読み継いでいただきたいです。この場をお借りして、このプロジェクトに関わってくださった全ての皆さまサイトの関係者、興味を持ってご覧いただいた方まで御礼申し上げます。ありがとうございました。心からの感謝を込めて。galleryKEIAN 堀 惠栄子
有料記事がプレゼントされました! 11月28日 18:54まで全文お読みいただけます。材料の「スズタケ」が枯死 柳宗悦も好んだ岩手・鳥越の竹細工が危機:朝日新聞デジタルhttps://digital.asahi.com/articles/ASRCW4JTFRCWUCVL01K.html?ptoken=01HG83737R0YF5JH42T1Q83ZRF
出版社がようやく決まりました!このクラウドファンデイング は皆様のご支援で順調な経過を辿っておりましたし、取材も滞りなく進んでおりましたので、出版社の件が最大の難関でした。今月末の締め切り前にご報告できて、本当に安堵しております。来春の刊行に向け、まっしぐらです。引き続き、応援よろしくお願いいたします。
史跡 御所野遺跡すず竹細工の里鳥越から、車で10分程の距離にあります。聞いた話によれは、鳥越でも掘るといろいろ出土するとのことですが、御所野は縄文中期の遺構で、農工団地の造成事業の折に発見されました。2021年世界遺産に登録されています。こちらは屋内の博物館に加え、縦穴建物や配石遺構を伴う墓域、祭祀場などの屋外展示もあり、広々とした公園になっていて、訪れた11月初旬は紅葉真っ盛りで、とても気持ちがよかったです。ここで出土した土器の底に残っていた圧痕から、すず竹細工が使われていたことがわかりました。縄文人は土器を成形する際、すず竹をシート状に編んでその上に土をのせ、そのシートをろくろ代わりにして回すなどしたものと考えられています。しかもシート状に編まれたすず竹は一通りではなく、いくつもの編み方がされていて、今の編みに通じるものということです。有機物であるすず竹細工はやがて土に還るのですが、土器という無機物にその後が残っていたことに驚くとともに、ロマンを感じます。縄文人は他にどんなすず竹細工を編んでいたでしょうか?最近、日本各地で低湿地遺跡から編組品の出土が報告され、それがきっかけで、縄文人の暮らし方が大きく見直されています。かごも作られていたかもしれません。想像するとワクワクしますね。本では、御所野博物館の高田館長に専門家のお立場から寄稿いただきたいと思っています。
秋が深まった岩手・鳥越に来ています。前回訪れた8月末は35℃越えの以上な暑さで、この先どうなってしまうのかと危惧しましたが、確実に季節は進んでいるようです。ただ高温の影響で、山のドングリやクルミなどが不作になり、連日のニュースのように人里へ降りて来た熊が目撃されています。柴田恵さんのご自宅のすぐ脇でも、「すぐそこを歩いていますよ」との事。熊も人も大変です。本題に戻りましょう。今回は鳥越すず竹細工とは切っても切れない関係にある、鳥越観音の年に一度のお祭りを取材するために来ました。そして、そろそろスズタケの採集が本格的に始まる季節でもあります。鳥越地区のスズタケは壊滅状態ではありますが、周辺にわずかに残っている場所でスズタケを採る様子を撮影させていただきました。取材はまだまだ続きます。また、ご報告させていただきます。また、岩手日報、日報総研に寄稿させていただいたものを、昨日10月30にご掲載いただきました。