皆さま、こんにちは!
クラウドファンディング担当の開です。
あっという間にクラウドファンディング終了まであと7日に!
最後までご支援よろしくお願い致します!!
本日はアリス来日を記念し、10/13-14の2日間を通して開催されたプログラムをご紹介させていただきます。
ビジネスリーダーたちが、スロー文化をリードするイノベーションを起こしていけないだろうか?という問い。 ファスト文化に疑問を抱き、自社のビジネスにイノベーションを起こしたいと願う、 業種、年齢、バックグラウンドも全く異なる23名のビジネスリーダーが京都に集まりました。
【1日目】
朝から大原の畑へ食材調達、日本、世界を代表する料理人たちの料理の見学と食事、妙心寺での座禅体験と対談の聴講 etc.
「五感」に意識を傾け、スロー文化への本質的な理解をめざす1日目。
料理風景の見学中、 アリスさんが参加者の前に登場した瞬間、 大きな歓声と拍手が沸き起こりました。 参加者からの積極的な質問一つ一つに 真剣な眼差しと、丁寧な言葉で伝えるアリスさん。
「私たちがいかに生産者、つまり、自分たちの食べものをつくってくれる大地の世話人に頼りきりであるかまずはそこを自覚しましょう。彼らがいなければ、料理人も役に立ちません。
ローカルで、オーガニックで、リジェネラティブな農家、酪農家、漁師が安心して仕事をできるよう 私たちは仲買人を挟むことなく、彼らに必要な “本当のコスト” を直接、届ける必要があります。 そうすることで、彼らもまた、私たちに “本当の食べもの” を届けてくれるようになります。生産者とつながるたび、彼らは私の親友となりました。
この地球上で生きていく上で大事なことを、彼らはたくさん教えてくれました。
自分の食べものを作ってくれる人たちと直接つながることは、本当に大切なことなのです」
私たちの食文化と生活を守る、生産者の方々との“つながり”を何度も強調していました。
また、アリスさんに加えて、本プログラムにご協力いただいた 「草喰なかひがし」の店主である中東久雄さん、「レフェルヴェソンス」総料理長の生江史伸さんお二方からも、
「我々を生かしてくれている生き物すべてに、いただきます。ごちそうさまでした。“感謝”の気持ちをもち、食と向き合う。これが全て」
「生産者から料理人へ。料理人から食べる人へ。そして食べる私たちが何を次に繋げるのかが大切」
料理人である3人に共通する考えは、「食は、生かしあう“つながり”」で成り立っていること。 作る側と食べる側の間に立つ料理人として、 長い間食に向き合い続けた方達だからこそ生まれる言葉と信念に、 参加者の感情が大きく揺さぶられていました。
【2日目】
「食」を基軸に五感で味わった1日目の体験を、 自分自身と、自社のビジネスに落とし込むことがテーマ。 少人数のグループで、1日目で感じたことを傾聴し合う。
やはり、1日目のアリスさんを含めたゲスト講師陣のお言葉に 大きな影響を受けていたようでした。
お昼はチームに分かれて、餃子とスープづくり。 実際にみんなで手を動かして一つのものを生み出す。 料理を一緒に作るという手段を通して、参加者同士に自然に笑顔が生まれ、心が通っていく。 全員で「いただきます」をして、食事をともに楽しむ。
アリスさんが伝えてくれた食のあり方を、 参加者みんなで実践し、その素晴らしさを体感した時間でした。
そして最後は、チームごとにディスカッション。
業種、壁を超えて「これから自社でこんなことをしたい。 そして、こんな未来をつくりたい」という意思の宣言、共有。 プログラム終了後、この先に自社に何を起こしていこうかワクワクしている様子、満足感に溢れる参加者の皆さんの表情から、2日間を通して、イノベーションへの種が広くまかれたと確信しています。 参加者同士のつながりが、今後どんなおもしろいイノベーションにつながるのか、楽しみでなりません。
そして、2日間、参加者の様子をそばで見ていて何より驚いたのは、 プログラムの始まりと終わりで皆さんの表情が全く異なっていたこと。 なにより生き生きとしていて、楽しそう。
次第に元気になっていっていく様子が一目でわかりました。
たった2日でも、食との向き合い方、スロー文化を体現するだけで、人はここまで変わるのか。 アリスさん含めた講師の皆さまが信じる、食がもつパワーの大きさを実感した2日間でした。
次回のレポートもお楽しみに!!
写真:撮影/野川かさね