スロウプハウスの名付け親である、ツバメコーヒーの田中さんより応援メッセージをいただきました。コンセプトメイキングや空間の設えに対しても日々アドバイスをいただいています。
世界観を貫きながら様々な事業を展開されている田中さんですが、私たちと同じ目線に立って下さり、私たちのさりげない言葉を丁寧に拾い上げながら、どんどんスロウプハウスの可能性を広げてくださっています。
ここまで、田中さんからご紹介いただいた書籍もスロウプハウスに配置したいと思っています!私はまだ読みきれていないものも多いのですが・・・
きっと誰かの感性のスイッチを入れる1つの仕掛けになる、スロウプハウスにとっての宝物です。
【応援メッセージ】
↓↓↓
スロウプハウスの名付け親
ツバメコーヒー 田中辰幸さん
本来、舞台とは一方向に観客が座り、そこに対してパフォーマンスをする。
いっぽう「スロウプハウス」という舞台は、その裏面にも観客席が存在している。
つまり、「新潟市秋葉区(旧新津市)唯一の宿泊施設」という観客と「全国からアーティストをお招きして制作のために滞在してもらうアーティスト・イン・レジデンス構想」という二つの観客について言っている。
両側に観客を持つ舞台でこれから舞踊家である土田夫妻がどんなパフォーマンスをするのかをとても楽しみにしている。
文化的な地域でありたいと(ただ)言うことはたやすいが、続けていくことは文化だけでは困難で、経済をともなう必要がある。
それを舞踊に専念しきれないという愚痴にすることなく、カフェに立ったり、体験プログラムを提供したりすること(それによって生まれた関係性というつながり)こそが、舞踊として表現されるパフォーマンスにもポジティブなフィードバックをもたらす、というような、経済と文化を循環する生態系をつくることを目指してほしい。
経済と文化の融合とは、私的なことと公的なことの融合でもあるように思う。自分が見たい景色(私的)を地域のひとといっしょに見るということ(公的)。
つまり私たちがやりたいことが、(事後的に)地域のひとが見たかったものになるということ。
「感性のスイッチ」は目に見える仕方で、そこにあるのではなく、遡行的にあれがスイッチだったのかも!と思うような仕方で出現する。
スロウプハウスが親密さと斬新さがうまくまざりあった舞台として、秋葉区になくてはならないものだと言われる未来を期待しています。
最後に「スロウプハウス名付けの親」と言われているので(笑)なぜスロウプハウスだったのか、ということを説明して終わりたいと思います。
名前(屋号)は器である、という持論があります。あらゆる意味を盛り付けることができる器なので、器そのものに意味は必要ないというものです。
では意味のない名前とはどういうことでしょう。秋葉山と新津の街をつなぐ坂の途中にある、というただの事実をもとに「スロウプハウス」としました。
古びることのない、わるくない器になったような気がします。これからその器に、土田夫妻が中心となって、日本中、いや世界中からのゲストをお招きすることで、世界各国、四季折々の料理がスロウプハウスという器に盛り付けられる場所になることと思います。
みなさん応援をよろしくお願いいたします。