2024/03/06 11:49

皆様、いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。


■収穫期レーンについて

溶液のph変動が激しく、短時間で酸性(4.5程度)に偏り出しましたので、収穫期を迎えたレーンにて根腐れが予想されます。他の植物工場と違い長期間育成しなければならない為、後半に藻による根腐れ確率が高いようです。

現在、新株レーンでは支柱全てをアルミシートで包む藻対策をとっておりますので今後根腐れの発生はほぼなくなるかと存じます。


■検体の収穫

ph低下が著しい為ピシウム菌の増殖が予想されますので、新株に影響が出る前に実の肥大が期待できない収穫レーンは3/3にてリセットいたしました。今回は非常に小さいですが既定の48日間育成した検体を収穫できました為、糖度検査や食味等の確認を行いました。

浅いネット模様はクラリスの特徴となります。


実は小さいですが種子は通常のサイズでした。とろける食感(メルティング質)は弱く、また水切りを行いましたが糖度も10度程度とまだ未成熟のようです。

味、香りは通常通りのメロンで、糖度が低いため水っぽい味わいでした。実の肥大化が今後の大きな課題となります。新株レーンではその点を解決できるよう対策をとっていきたいと存じます。


■新株レーンの進捗について

新株レーン(一支柱一株、アルミ対藻シート)では3/5に親つるをカットしまして、エネルギーを2、3節の子つるに流しております。(TOP画像)

また今まで10cm四方のネットを使用して誘引を行っておりましたが、葉脈を傷つけてしまうケースがありましたため、縦ロープへの誘引に切り替えてみたいと思います。ロープは横移動できるようにしておりますので、光のあたり具合の調整が可能です。


新株レーンではすでに本葉が13cmを超えております。多くの光合成が期待できますので湿度、炭酸ガス管理についても今後もしっかりと行っていきたいと存じます。


■副産物「にんにく」の育成状況

日本食品分析センターより成分分析結果が戻りましたので、ご報告致します。

アミノ酸基本18種と遊離γ-アミノ酪酸(GABA)について、以下生のにんにく、黒にんにくとの比較表となります。

高温多湿の発酵に30日かかる黒にんにくと比較しましても、水のみで約10日で収穫が可能な水耕にんにくのアミノ酸含有量は引けを取らない結果が出ました。メロンに使われないエネルギーを回収する手段として大変有効であると考えております。

企業名は守秘ではございますが、製薬会社様への販売ルートの予定がございますので今後本格的な栽培に向けて動いていきたいと存じます。


メロンの発送が遅れており大変恐縮でございます。いち早く皆様のお手元に美味しいメロンをお届けできますよう、今後とも努力していきたいと存じます。

何卒よろしくお願い致します。