皆様いつも温かい応援を賜りまして、誠にありがとうございます。また、この度ご報告の間が開きまして申し訳ございません。
現行レーンは予定通り7/1に試験体を収穫し、その後リセットを行いました。7/2には定植を行い、10日ほど経過し、親ツルに本葉が3〜4枚出て参りました。
※以降、新株レーンと表現させていただきます。
■試験体の検査
この度収穫できた試験体は今までで一番多い4玉となりました(TOP画像)。4日間の追熟を経て、冷蔵保存の後、糖度検査行った結果は下の通りです
A:10度
B:11度
C:11.6度(メルティング質確認)
D:11.6度
葉の状態からもう少し糖度を期待しておりましたが、前回より若干上がった程度でした。
人工光のため、メーカー推奨の栽培日数よりも収穫までの時間をとった方が良いかもしれません。今後は収穫前に糖度検査が行えるよう、非破壊にて計測可能な光センサの導入を検討していきたいと存じます。
また試験体C,Dにつきましては糖度は同様でしたが、Cにメルティング質(とろける食感)があり、より強く甘みを感じることがわかりました。
糖度12度程度ですが、一般的なメロンと比較しまして、香りや味が劣っているとは感じません。
標準の16度はもちろん、目標とする20度まで育成ができましたら、赤肉のメロンに負けない東根の名産になり得ると感じております。
■現行レーン(以前までの新株レーン)
現行レーンではほぼ全ての株で小つるの摘心を行い、開花待ちとなります。
一部、18〜20節にて早期開花が見られましたが、着果は一番美味しいとされる10〜15節の雌花を予定しておりますため、不要な孫つる、雌花につきましては無駄なエネルギーを使わないよう切除いたしました。
また、7/12より日照時間を8.5→12時間へ延ばし、蕾の成長促進と開花を促しております。
前回の報告でもございましたが、現行レーンでは新栽培方式をとっており、縦型パイプの容量を使い知るよう横方向の根の成長を促しております。
開花まで少々時間がかかっておりますが、一週間後程度を受粉開始目標として、糖度アップと実の肥大化を目指して参りたいと思います。
■液体肥料の微調整
ph調整機をつけたことによりphが安定するようになったため、液肥の成分濃度は変えずに単肥の割合を変更致しました。メロンの理想的な処方ができているかと思われます。引き続き観察を続けていきたいと思います。
また、微量元素の混合につきましては、比重や量の差が大きく、粉体の均一さを保つのが難しい状況でした。
そのため、今回より微量元素の濃縮液を製作いたしました。写真では少々わかりにくいですが透明度があり、各微量元素が十分にイオン化しております。
(500ccで1t養液分量)
mg単位で調整しました微量元素をしっかりと養液に含ませることができました。
なかなか栽培成功に結びつかず、皆様にはご迷惑、ご心配をおかけ致しております。現在の新栽培方法が成功しますよう鋭意努力して参ります。今しばらくお時間を頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。