DMデザインが上がってきました。写真展のDMやポスターは、いつも、友人のデザイナーであるKei ZENIZAWAさんにお願いしています。ごく最初の頃は自分でDMデザインもしていたのですが、デザイナーさんの創造するものは、画面構成、配色、フォントなど一味も二味も違います。私は素材写真をお渡しして、必要な文字情報などをお伝えするのみ。あとはどんなデザインに仕上がってくるのか、いつもワクワクしながら待っているのですが、完成デザインを見て呆然とするばかり。こちらの意図を汲んだ上での、尽きることがないアイディア!これも、ある種の化学反応なのだと思いますが、楽しくてしょうがないです。
さて、「What am I doing here?」は、写真展のタイトルであって、そうではないものです。もともと一枚の写真に付けたタイトルではありますが、今回展示する作品に共通するテーマということではありません。モノクロスナップ・プラチナプリント写真展について言えば、「Be there(そこにいること)」というのが、これまでの共通テーマであり、それは、私の写真に対する向き合い方の一端を示すものです。しかし、今回の What am I… は、むしろ、この10年間くらい、ずっと心に感じていた、自分自身の生き方に関する思いを表す言葉です。
「どうしてぼくはこんなところに?」「こんなところでなにをやってるんだろう?」
何気ないふとした瞬間に、愕然とすることがある。しかし、
「まぁ仕方ないか。」「これはこれで、そんなにわるくないかもしれない。」
と、不思議な肯定感を持っている自分もいる。こんな歳になっても、まだじたばたして、悩み続けて、それでも深刻になりすぎず、外から自分を見る目もあって、どこか面白がっていたり、決然と前へ進む気持ちがあったり。
DMのインパクトあるフォントの文字が、そういったごちゃまぜの思いを全て表してくれている気がします。話の続きは、11月19日のギャラリートークで!