本日は、シャプラニールのパートナー団体であるJJS(Jagrata Juba Shangha)の代表、ザキール・ホセインさんからのメッセージをお届けします。シャプラニールとJJSは約15年にわたり、バングラデシュの沿岸部地域で防災事業や気候変動対応事業をともに実施してきました。今回の動画ではJJS代表のザキールさんが、実際に現場の様子を見せながら、気候変動の影響を受けやすい沿岸部地域の状況について詳しく話してくれました。
【メッセージ内容の日本語訳】
こんにちは、JJS代表のザキール・ホセインです。JJSは、1995年よりコイラ郡で活動しています。この地域は、バングラデシュで気候変動の影響を最も受けている脆弱な地域の一つです。気候変動に伴うサイクロンが頻繁に来ることで、人々は貧困に苦しんでいます。人々は、私の後ろにあるような小屋に住んでいますが、サイクロンで海水が川に流れ込み、堤防を破壊し、家の中に水が流れ込みすべてを破壊していきます。
サイクロンが発生すると、学校はサイクロンシェルター(避難所)になり、子どもたちは教育を受ける場を奪われ、教育の機会を失います。女の子たちは、1000人以上が密集する避難所に2,3か所設置してあるトイレの長い列に並ばなくてはなりません。このような状況は、特に女性や子どもたちの生活をより厳しい状況に陥らせます。災害時はすべてが水没してしまい、男性はボートで漕ぎ出てトイレに行くことができますが、女性は夜になるまで待ってからトイレへ行くため、そのような深刻な状況から病気になる人も多くいます。また、飲み水の塩分が高くなり、毎年、飲み水へのアクセスが難しくなってきています。いつ降るかわからない空を眺めながら、雨水に頼らざる負えない状態にあり、飲み水を手に入れることも大きな問題となっています。
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