ここまで、誰も振り向かない古くて新しい問題を、これは大問題だとコツコツと動いてまいりました。
今回縁あってクラウドファンディングを立ち上げ、そこからメディアリリースもいたしましたが取り上げてはもらえませんでした。途中、お世話になったメディア側の人にお会いしてわかったのは、メディアはセンセーショナルな事件を探しているということでした。古くて新しい問題はそうして社会に沈んでいくのでした。 ようやく、この活動は草の根だと自覚することができました。クラファンで動きはじめてようやく腹落ちしました。
終盤、嵐のようなことが起こりました。わたしの周りや、知らない人が様々なプラットホームで拡散を始めて下さっていました。うわたし自身は拾う事すらできなくなりました。わたしはただひたすらstand.fmのliveで話し続けました。このテーマはマスメディアじゃなくてよかったのです。これこそが現代のSNS上の草の根の姿でした。嵐がおこりました。
インターネットを介して不特定多数の群衆(クラウド)から少額ずつ資金を調達(ファンディング)するのがクラファンだとnoteに書いて下さった方がいました。
ここでわたしは、渋沢栄一氏がかつて、自分の儲けのための株は一株も持たなかったといわれていた言葉を思い出しました。氏はその会社が社会にとって本当に必要だと思ったなら、その会社の株を買われたそうです。
はじめてチャレンジしたクラファンですが、クラファンは氏のお考えとどこか似ていると感じました。
「女性の働き方を変えたい」という考え方をクラファンで表明し、古くて新しい問題をこのままにしたくはないのです、誰かわたしの声を聴いて下さいと表明しました。
それに対して、いいじゃないかとご支援が集まり始めました。商品ではないけれど、この情報は社会の下に沈めたままじゃいけないと大真面目に考えて、現代の渋沢氏のようなお考えを持つ人々に少しずつご支援いただいたのだと思っています。
わたしは今回、キャンプファイヤーという日本最大のクラファンでチャレンジをしました。最後は「ビジネス・起業」の分野でトップでゴールすることができました。支援者181名、101%達成。達成と未達成ではやっぱり意味が違いました。一度は諦めかけましたが、達成したその先に、これから進む未来が明るく見えてきました。
このクラファンの目標は資金調達と、この国に埋もれてしまって忘れられている問題があるということを知ってもらうことでした。ご支援していただきましたエネルギーをガソリンに変えて、古くて新しい問題を社会の表に引っ張り出してやるぞ、とわたしは今密かに燃えています。
クラファンは、群衆の中の良識ある支援者にその思いが届いた時から、小さな資金が集まり始める、なんとも素敵なプロジェクトでした。マスメディアにはふさわしくないといわれた草の根活動にはぴったりのチャレンジもあったのでした。
おもしろき30日でもありました。
善意のご支援や応援をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。