講演家、筆文字作家の小玉宏さんから応援メッセージをいただきました。
中学校教員、県教委指導主事、博物館副館長を経て講演家へ転身。講演会やYouTube等で多くの人に勇気と希望を与え続けている。大分県国東市「たまちゃんファーム」にて楽しみながら自然栽培を実践中。
私は宮崎県で公立中学校の教員を長年務めた後、現在は大分県国東市にて農薬も除草剤も肥料も、有機肥料さえも一切使わない「自然栽培」という農業の在り方を通して、学んだことや気づいたことを講演会やYouTubeなどを通してたくさんの方々と分かち合いながら、毎日を楽しく過ごしています。
私が田んぼや畑を草刈して耕して、お米や野菜を植えた当初、周りに自然栽培の農家さんはほとんどいませんでしたが、「あんたがやりたい農業をここでやればいいんよ」と地域の方々に後押ししていただき、「地域のみんなが見てる。私がこれからここでお米や野菜を育てて作るんだ。頑張らなきゃいけない」と意気込んで、毎日田んぼや畑を見回っていました。
でも、あるときふと気づいたんですよね。それまで小さい苗だったお米や野菜たちが、いつの間にかこんなに大きく育っていることに。「育てている」んじゃない、「育っている」んです。四季の移ろいの中で、お米や野菜たちは周りのたくさんの虫や小動植、雑草との関わりを通して、自分の命をいっぱいに輝かせていたんです。
そのときに初めて、私の中で農業と教育が結び付きました。私は学校で子どもたちを「育てている」と思っていた。だけど、違うんです。子どもはたくさんの友達やクラスメイト、先生や地域の方々との関わりの中で「育っていた」んです。
自然栽培では肥料を使いません。自然にすべてを委ね、植物の命の力強さを信じ、ただ寄り添いながらその生長を見守ります。教育と農業を経験した今、農業にいろんな在り方があるように、教育にもいろんな在り方が必要な時代なのでは、と私は強く感じています。
「何よりも子どもの笑顔を真ん中に」子どもも大人も共に学びあえる学び舎づくりを目指す本プロジェクトを私も応援しています!
講演家、筆文字作家 小玉 宏