皆さんこんにちは!
今回は、Next Goalをなぜ設定したのかその経緯を説明したいと思います。
今回のクラウドファンディングの目標は当初100万円でした。これは、私たちが出場する世界選手権の一部遠征費とリターン費用、手数料などを含めた合計額であります。この目標は皆様の多大なるご支援とご協力のおかげで、わずか2日で達成しました。
そこで私たちは、チームで改めて話し合った結果、『Next Goal』というものを設定しました。クラウドファンディングにおけるNext Goalとは、「目標金額を達成した際に、残りの募集期間に追加で支援を呼びかけるための設定する"より高い新たな目標(ゴール)"のこと」です。
私たちはすでに世界選手権の遠征費を集めることはできたのですが、ここで私たちの挑戦が終わるわけではありません。この世界選手権というのは私たちにとってあくまでもスタート地点に過ぎないからです。ここから先、私たちが日本のスカッシュ界を担う選手になるためには、今回の経験を活かして、さらに世界へチャレンジしていく必要があります。来年以降も継続して、代表遠征や海外プロツアーに私たち選手が参戦できるよう、引き続き皆様にはご支援のほどをお願いしたいと思っております。
2023年、私自身プロツアーに本格的に出場し始め、いかにPSA(海外プロツアー)を回ることが資金的に大変なのか身にしみて実感しました。2023年に出場したPSAの試合数は12試合で、マレーシア、シンガポール、オーストラリアの3カ国に合計約2ヶ月、大会のために滞在しました。かかった費用は、約107万円です。1つの遠征あたりにかかる費用は約20万円~40万円です。今年はこの費用をほぼ全て自費で賄いました。ただこれはあくまでもアジア・オセアニア地域に遠征した場合であり、アメリカやヨーロッパなどに遠征した場合はこの倍以上の費用が必要になってくると思われます。もちろんプロツアーなので賞金は出るのですが、一番下のカテゴリーだと優勝で5万円、準優勝で2.5万円くらいです。また今自分が出場している3kや5kのカテゴリー(下から2番目、3番目)の大会では、優勝で9~16万円ほど、初戦敗退をしてしまうと1.5万円くらいです。今年私自身が獲得した賞金は国内、海外含め約50万円ほどでしたが、年間16試合に出場してやっとこの賞金額です。
これが日本ランキング4位のスカッシュ選手の現状です。それだけスカッシュを続けるためにはお金がかかるということであり、その分の対価がなかなか得られないのがこのスポーツの課題となっています。
それでもスカッシュを続ける理由は、純粋にこのスポーツが好きでもっと多くの人にこのスポーツの魅力を知ってもらいたいからです。そのためには、私たち日本代表が世界で結果を残すことが一つ重要になってくると思っています。来年以降も世界に挑戦できる環境を私たちに与えてほしいという思いを込めて、今回Next Goalを設定させていただきました。皆さまのご理解、そしてご協力のほど引き続きよろしくお願いいたします。
次回の活動報告は、そんな選手たちの2024年シーズンにおける海外遠征の年間スケジュールについて投稿したいと思います!
安成翔太