こんばんは、エファの高橋です。昨日お知らせしましたが、エファの取り組みを応援してくださっている本棚演算株式会社さんが、クラウドファンディングの応援のためにイベントを開催してくださることになりました。本棚演算株式会社さんは、本で地域を豊かにすることを目指して設立されました。今井太郎代表取締役は、紀伊國屋書店に30年余勤務されたご経験をお持ちだそうです。この度のイベントでは、図書館と地域をテーマとするオンライン開催の場を貸してくださいます。本の力、図書館の力で皆さんと繋がれることを楽しみにしています。イベントの公式ページ・お申し込みはこちらから(Peatix)https://www.localknowledge.jp/2024/08/1527/※チケットの購入期限は当日8月22日の18:00まで※途中入退室可能、耳だけの参加も可能です↓本棚演算株式会社さんにて書いてくださった、イベント紹介文もとても素敵です! ぜひご一読ください!ーーーーーーーーーーー長い戦禍によって荒廃したカンボジアで、1999年から9年間、絵本や紙芝居の出版、図書館建設、図書館員育成等の読書環境再興に携わって来られた鎌倉幸子さんは、現在、認定NPO法人エファジャパンのメンバーとして、カンボジアとラオスで障がいのある子どもたちのためにデジタル図書を開発する、というクラウドファンディングを8月31日期限で行われています。今年目の手術を受けられた鎌倉さんはオーディオブックを初めて利用してみて、多くの本を聴くことができるこの国の読書環境をありがたく感じると同時に、翻って、開発途上国で生きる障がいを持った子どもたちのことに改めて思いを馳せたそうです。エファは2021年からカンボジアとラオスで、障がいのある子どもたちの学習支援に本格的に取り組んでこられました。それは、ひとりひとりの子どもたちに最適な「もの」と「ばしょ」を整え、子どもたちの成長を支える「ひと」を育成する、総合的な支援活動です。デジタル図書も整備すべき「もの」のひとつで、昨年の試行錯誤を経て、ようやく現地で誰もが作れて誰もが使える体制ができつつある段階なのだそうです。8月22日の「本の場」では、カンボジアやラオスにおける子どもたちの“読書の飢餓”の現状、エファのこれまでの取組みとこれからの計画について、鎌倉さんに直接語っていただきます。ーーーーーーーーーーーイベントの公式ページ・お申し込みはこちらから(Peatix)https://www.localknowledge.jp/2024/08/1527/
デジタル図書 の付いた活動報告
こんにちは、エファの高橋です。昨日の活動報告で、エファが事例として取り上げられた本を紹介させていただきました。▶︎「アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~」のご紹介はこちら今年6月、『アクセシブルブック はじめのいっぽ』の出版記念シンポジウムとして、 「アクセシブルな社会へ~本の飢餓の解決に向かって」を出版元のボイジャーとエファジャパンとの共同開催で行いました。いつもエファの活動は主にカンボジアやラオスの子どもたち向けに行われていますが、日本でも、点字図書館やアクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)など、さまざまな方や施設でアクセシブル図書に関する取り組みが行われていることを改めて知りました。モデレーター:野口武悟さん(専修大学文学部教授)シンポジスト :宮田和樹さん(著者、青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員)立花明彦さん(社会福祉法人 日本点字図書館・館長)落合早苗さん(アクセシブルブックサポートセンター(ABSC)センター長)鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)シンポジウムでは読書バリアフリーに関連する研究や啓蒙活動を行っている専門家の方たちが集まり、本の飢餓という課題や解決のための取り組みについて講演が行われました。リアル開催とオンラインのハイブリッドで実施され、参加者は90名にのぼりました。シンポジウムで自分の印象に残っているのは、アクセシブル図書を「自分事」として捉えることの大切さです。電子書籍の読み上げ機能など、必ずしも身体障害がある方だけではなく、たとえば満員電車など本をよみづらいという環境的な障害がある場合にもとても便利な機能です。私たちが日常の中で、「アクセシブルって何だろう」ということを知り、考えることが、アクセシブル図書の普及に、そして本の飢餓解決につながるのではないかとおもいます。シンポジウムのようすは、以下の動画でご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!
2024年5月にボイジャーから「アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~」が出版されました。「読書バリアフリー法」や、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説した本です。エファも事例として取材を受けました。「アクセシブルブック はじめのいっぽ 〜見る本、聞く本、触る本〜」著者:宮田和樹 馬場千枝 萬谷ひとみ出版社名 ボイジャー出版年月 2024年5月 電子版:1,540円(税込)印刷版:2,420円(税込)出版書籍情報https://store.voyager.co.jp/special/edod_accessible目が見えなかったり、視力が弱かったり、活字を読むことが苦手だったり。このような障害を持った人たちのための本とはどんな本? アクセシブルブック、読書バリアフリー法の解説と筆者たちの体験レポートを紹介!引用)https://www.amazon.co.jp/dp/4866893435著者の宮田和樹さんは、これまでもエファの活動にご協力くださっている先生です。著者 宮田和樹さん愛知県生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。研究者(デジタルカルチャー)。青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員。電子書籍やウェブ、メタバースのアクセシビリティについても調査を行っている。著作翻訳に、デジタル・トラヴェローグ「デジタルブーメラン」、ブルース・チャトウィン「ノマドという可能性」(共に『10+1』No.8、INAX出版、1997 所収)など。所属学会:日本バーチャルリアリティ学会、日本情報教育学会。アクセシブルブックを必要とするのは、なにも障害者の方だけではないと思います。見る本、聞く本、触る本。実は私たちひとりひとりに、もっと読みやすい、理解しやすい本があるのかもしれません。本の飢餓を解決するためのヒントが詰まった本。よろしければぜひ皆さんも手に取ってみてくださいね!
今週は、デジタル図書開発のようすを、動画を交えて4つのステップに分けて紹介しています。▼マルチメディアDAISY制作の4つのステップ①ワードで原稿を作成②DTbook(DAYSYのテキストデータを記述するための言語)への変換③DTbookからDaisy3へ変換④リーダーで読み上げ本日はステップ④の紹介です。ステップ3で作られたマルチメディアデイジーファイル。これが電子ブックとなります。使い勝手の良い便利な専用のマルチメディアデイジーリーダーアプリもありますが、有料であったり、多言語に対応していないものも多いのです。無料であること、そして現地で使用されているAndoroidタブレットやスマートフォン、もしくはWindows PCで使用できるアプリを使用していく必要があります。現時点では、モバイル端末には"Dolphin Easy Reader"、PCには"Thorium"を使用して試行していますが、細かな不具合(不自然な表記、句読点の不認識等)があり、引き続きの改善が必要です。デジタル図書開発のことをもっと知りたい方は必見!ぜひエファの無料オンラインイベントにご参加ください!障害がある子どもたちは「学べない」のではなく、学びを支える一人ひとりの個性にあった「もの」がないことが大きな課題です。障害のある子どもたちは、個々にあった学習スタイルがあります。一般的に市場で売られている本や教材が、彼らの学習ニーズや能力に合わない場合があります。アクセシブルとは利用しやすい、近づきやすいという意味を持ちます。エファは、アクセシブルな教材の購入、開発に取り組んでいます。エファのカンボジアとラオスでの活動についてご紹介します!■2024年7月6日(土)14:00-14:30会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします。)登壇者:鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)お申し込み:https://ssl.form-mailer.jp/fms/68c4a159825982(お申し込みいただければ、後日アーカイブ視聴あり)
今週は、デジタル図書開発のようすを、動画を交えて4つのステップに分けて紹介しています。▼マルチメディアDAISY制作の4つのステップ①ワードで原稿を作成②DTbook(DAYSYのテキストデータを記述するための言語)への変換③DTbookからDaisy3へ変換④リーダーで読み上げ本日はステップ③の紹介です。③DTbookからDaisy3へ変換3つ目のステップです。Word(Save as Daisy)を使って作ったDasy XML(DtBook)ファイルを、合成音声を取り込んだマルチメディアデージーに変換させます。これには、"Pipeline2"という変換アプリを使用します。"DtBook"形式から"Daisy3"形式に変換する過程で、テキストを合成音声(Microsoft Azure TTSを取り込む)で読み上げさせ、一つのファイル群、マルチメディアデイジー(Daisy3形式)ファイルとして完成させます。デジタル図書開発のことをもっと知りたい方は必見!ぜひエファの無料オンラインイベントにご参加ください!障害がある子どもたちは「学べない」のではなく、学びを支える一人ひとりの個性にあった「もの」がないことが大きな課題です。障害のある子どもたちは、個々にあった学習スタイルがあります。一般的に市場で売られている本や教材が、彼らの学習ニーズや能力に合わない場合があります。アクセシブルとは利用しやすい、近づきやすいという意味を持ちます。エファは、アクセシブルな教材の購入、開発に取り組んでいます。エファのカンボジアとラオスでの活動についてご紹介します!■2024年7月6日(土)14:00-14:30会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします。)登壇者:鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)お申し込み:https://ssl.form-mailer.jp/fms/68c4a159825982(お申し込みいただければ、後日アーカイブ視聴あり)