昨日、ご支援いただいた方から、以下のようなメッセージをいただきました。
「今朝ちょうどCNNで、精子提供者を知らせていなかったクリニックからの精子で生まれた二人の成人が、付き合い始めて血縁関係にあったことがわかった、というニュースを報道していました。みなさんの活動がとても重要なものであることを証明したようなニュースでした。これまでの地道な活動が、確実に実りを得ていると思います。これからもがんばってください。」
貴重な情報を共有していただき、ありがとうございました。
実際に、外国では異母きょうだいとは知らずに、結婚して子どもが3人も生まれた後で、その事実を知ったという事例もあります。このカップルのそれぞれの親は異なる精子バンクで提供を受けたのですが、提供者はその両方の精子バンクに提供していたのです(『ドナーでうまれた子どもたち』サラ・ディンクル著、渡邉真里訳、日経ナショナルジオグラフィック 2022年 pp.235-236)
こういうことが起こりえるからこそ、提供者を匿名にしておくことには大きなリスクがあると思います。そして、生まれた人たちが、提供者を知ることや同じ提供者から生まれたことを知ることが大事なのです。
医療機関は 提供者や提供を受けた人の情報の保管・管理はされていると思いますが、きちんとそれを生まれた人に情報開示できる体制をつくることも大事だと思います。でも、それだけでは不十分で、生まれた人の情報も含めて、本来は国が国内の関連クリニックの情報を一括管理することが必要だと思います。でもなかなか政治家たちは動いてくれません。このままだと、自分の出自を知ることのできない人が日本には増えていくばかりです。ドナーリンク・ジャパンの活動がそんな状況に一石投じることができればと心から思います。皆様、どうぞ、ご支援ください。
(写真:この子猫たち、全く違う模様の子もいますが、実は全部きょうだい、五つ子なんです)