提供型生殖補助医療で生まれた人が、適切な配慮のもとで遺伝的な親の存在を知らされ、多少なりともその像を結べるように支援されることは、その後の人生を生き抜くチカラになると思います。ドナー・リンク・ジャパンの設立は、提供型生殖補助医療のコミュニティに温もりをもたらすだけでなく、私たちの日常に埋め込まれた遺伝に関する考えや語り口をも変えてくれるんじゃないかなと期待しています。 (武藤香織)武藤さん、ありがとうございました。 私たちの活動が、少しでも多くの当事者の方の役に立ち、「出自を知る権利」などに対する社会の意識を変える一助となればと思います。写真の猫ちゃんは、私の友人から今は武藤さんのお宅に引き取られ、幸せに暮らしているサンガ君とパチャラ君のきょうだいです。2匹ともきっと大きくなったでしょうね。 (仙波)
皆様、2月1日からスタートしたクラウドファンディングがあと2時間で終了時間をむかえます。この1か月間、長かったような短かったような...でも今、走り切った達成感を感じています。2日前に目標を達成しましたが、その後もご支援してくださる方が現れて、現在までに157名の方にご支援いただきました。本当にありがとうございました!これからはこのご支援金をもとに、さらに活動を充実させたいと思っています。どうぞ、皆様、引き続き応援してください。3月13日に、ニュージーランドのドナーの方と、彼の精子提供で生まれた方をお呼びして対談会を開催する旨、お知らせしましたが、当日の開催時間が変更になりました。午前11時時からのスタートとなります。でも、3月26日までアーカイブでご視聴いただけますので、是非多くの人にご参加いただければと思います。そして、当事者の思いや考えをお聞きして、ドナーの匿名性や生まれた人の出自の問題を一緒に考えていければと思います。クラウドファンディングにご支援いただいた方には、数日以内に参加無料コードと一緒に詳細をお知らせします。しばらくお待ちください。本当に一か月間、ありがとうございました。(仙波由加里)
昨日の目標の達成をご報告して、たくさんの方から「おめでとう」のメッセージをいただきました。ありがとうございました。一夜明けた今日は、オーストラリアのDonor Conceived AustraliaのディレクターをされているAimeeさんとオンラインで話をしました。彼女も精子提供で生まれた方のお一人で、出生の事実を知った経験についてもお話くださって、色々考えさせられました。いつか、日本の皆さんの前で話してもいいと言ってくださっています。Donor Conception Australiaとドナーリンク・ジャパンは、活動のコンセプトが似ているので、これから色々と一緒に活動できればいいなと思います。そして夜は、柘植あづみさんの科研費でのセミナーのお手伝い。講師のイギリスのマリリン・クロショーさんに画面越しですが久しぶりにお会いできました。私の尊敬している素敵な女性の一人です。セミナーには100名以上の方が参加されていて、大盛況。イギリスの状況についてあらためて勉強させてもらいました。それにしても1時間半、お一人で、日英の同時・逐次通訳をされた松村さん、すごすぎです。そして、セミナーが終わったら、オーストラリアのダミアン・アダムスさんからメールが届いていました。彼は、今回のドナーリンク・ジャパンのクラウドファンディングのことを、海外のたくさんの仲間に拡散してくれた方です。その彼が、あるオーストラリアのドナーがドナーリンク・ジャパンにコンタクトを取りたがっていると連絡をくれました。オーストラリア・ヴィクトリア州で過去に匿名で精子提供したけれど、40年経ってから、DNA検査で自分のことが生まれた人に特定されるという経験をした人です。前に海外のオンライン記事で彼のことを読んだことがあり、今度、その方にもオンラインでお目にかかれるかもしれません。ドナーリンク・ジャパンの活動をはじめて、ますます世界がつながっているのを感じます。ドナーリンク・ジャパンではこうした海外の方もいずれお呼びして、多くの皆様とこうした方々の経験を共有させていただけたらと思っています。クラウドファンディングも成功したので、新年度、4月からイベントをいくつか企画したいと思っています。是非、みなさんもご参加ください。会員になられると、1年間、無料でこうしたイベントに参加できます。(非会員の方には、参加費の負担をお願いしています。今年度はすでに4回イベントを開催し、3月13日にもひとつ企画があります)。これからもドナーリンク・ジャパンを応援してください。よろしくお願いします。(写真:ひな祭り近くになると、我が家の近所の神社の階段に飾られるたくさんの雛人形たち。これは去年撮影したものですが、今年も見にいきます)
ドナーリンクジャパンのメンバーの柘植です。私は1990年から生殖補助医療についてのインタビュー調査をしてきました。1993年の8月にメルボルンとその周辺に1か月間調査のために滞在しました。その時にあるセミナーに参加しました。アメリカから代理出産でご自分のお姉さん夫婦の子どもを妊娠して出産した女性と、AIDで生まれて成長してからその事実を母親から伝えられ、その後、ずっと精子提供者を探してきた男性がご自身の体験を話されました。かなりの衝撃を受けたのですが、日本では生じないのではないかと呑気に考えてました。2002年になって日本でもAIDで生まれた方たちが事実を知り、精子の提供者を知りたいと発言されました。依頼、反省しながら、この課題にかかわっています。明日も、関連のセミナーを主催します。詳細は以下をご覧ください。https://shutsujiseminar.peatix.com/view 生まれた人の要望がもっとも尊重される社会にしないとならないと強く思ってます。ぜひ、クラウドファンディングもご支援ください。柘植あづみ(明治学院大学・副学長・教授)
皆様、本日、めでたくクラウドファンディングの目標を達成しました。これもたくさんのご支援してくださった方々のおかげです。ありがとうございました!でも最終日日まであと2日あります。もし、さらに私たちを応援してくださるお気持ちがあれば、是非、ご支援の程よろしくお願いします。しかし、めでたい!今晩はワインを飲みすぎました。