今夜19時から、イベント「ロケットナイト」が行われます。 また、本イベントの様子はニコニコ生放送で放送されます(有料となります) 席は満員御礼という事で当日参加はできないのですが、インターネット配信で少しでも雰囲気を味わって頂ければ幸いです。 リターンに未実装電子基板を追加しました! 本日より、リターンに電子基板各種(部品は未実装)を追加しました。 これまでの開発で使用されてきたものと同じ設計で、全てになつのロケット団のロゴが入っています。 基板の設計ノウハウが詰まった非売品です! 何に使われた基板なのかという説明書付きでお届けします。 引き続き、ご支援の程よろしくお願い致します。 既にご支援いただいている方は、是非プロジェクトの拡散にご協力お願い致します!
(本記事は6/28のロケットナイトまでパトロンの方のみの限定公開とさせて頂いております) サブオービタルロケット「モモ」の実物大モックアップが完成しました! 実機開発と並行して製作を進めていたもので、広報活動や実機の取り扱いの確認、設計の参考として使用します。 1号機のメインスポンサーが株式会社 DMM.com 様に決定したこと(プレスリリース)で、モックアップにもDMM.makeのロゴが記載されています。 6/28(火)に DMM.make AKIBAで行われるトークイベント 「ロケットナイト」で一般の方には初公開となります。 お陰様でロケットナイトは残席数残り僅かとなってしまったので、今後のモックアップの展示予定を記載します(予告なしに変更する場合がありますのでご了承下さい)。 北洋銀行ものづくりテクノフェア2016 (2016年7月21日、アクセスサッポロ) Maker Faire Tokyo 2016 (2016年8月6-7日、東京ビッグサイト) JA2016 国際航空宇宙展 (2016年10月12-15日、東京ビッグサイト) これ以外にも展示する場合がありますので、クラウドファンディングのページや公式Twitter、公式Facebookで告知していきます。 機体全体が実物大で目の前にあると、今まで想定していた打ち上げオペレーションや機体の製作、取り回し等がかなり具体的に見えてきます。 迫る打ち上げに向けて、設計製造試験だけではなく、運用についても詳細を詰めていきます。 引き続き応援の程よろしくお願い致します!
インターステラテクノロジズでは、東京大学 津江・中谷研究室 と共同研究を行っています。 4月に開発が成功した新型のインジェクタ(エタノールと液体酸素を噴射する部品)は、この共同研究の成果も応用しています。 開発成功のNEWSにもある通り、新型のインジェクタは支援をお願いしているモモのメインエンジンにも使われます。 ごく簡単に言うと、ロケットエンジンの燃焼は 1. エタノールなどの燃料と液体酸素などの酸化剤(合わせて推進剤)を燃焼室に噴射する 2. 燃焼室の中で推進剤が反応して燃える 3. 燃えたガスがノズルで超音速に加速されながら出ていく というプロセスです。というわけでロケットエンジンの性能は 1. どのように推進剤を噴射するか 2. 燃焼室をどういう形にするか 3. ノズルをどういう形にするか で決まります。ちなみに、性能以前の前提として燃焼中にエンジンが融けてしまっては困るから対策が必要、というのは前回の活動報告で述べたところです。 共同研究において現在は主に1. のインジェクタ と、2. の燃焼室形状についてをテーマにしています。 今回の共同実験について 学生さんが本社のある北海道大樹町に来訪し、毎シリーズ1週間程度の日程で共同実験を行っています。 今回は第9回の実験シリーズという事で、2週間の長期日程で一緒に実験機材の整備や実験を共同で行いました。 今シリーズでは全16回の燃焼実験を通じて、インジェクタを変更しながら燃焼の安定性や性能についてのデータを取りました。 用いたのは姿勢制御機LEAPのメインエンジンより少し推力が小さいくらいのエンジンです。 液体ロケットに詳しい方ならお気づきかと思いますが、モモのメインエンジンと違って燃焼振動の高い音がしています。 詳しい内容は論文の公開をお待ち頂きたいのですが、フライト用エンジンの条件で同様の強い燃焼振動が出るか、出たとして機体にどう影響するか、影響するとしてどう防ぐか、に役立つデータとなります。 これまでの成果は研究室の学生さんが主著者となって投稿・発表して頂いております。 今回の成果も論文の形で世に出ますのでお楽しみに! 6月第1週はエンジン冷却の試験、6月第2週は共同実験で性能向上や燃焼振動の試験、と6月前半は燃焼ウイークでした。 6月第3週は、モモの機体のあらゆるところの設計製造や、とても大きいもの(まだ秘密です…!)を行っているため、実験場の作業はあまりなく工場が活気づいています。 引き続き、ロケット打ち上げのための支援をお願い致します!
エンジニアリングモデルとフライトモデル ロケットの打上げに向けて、開発現場ではエンジンの開発を進めています。 5月までに地上燃焼実験用のロケットエンジンの開発は終わり、6月からは実際に飛ばすエンジンのための開発になります。 ロケットエンジンの開発の流れは、 1.性能確認のための地上燃焼試験用のエンジン 2.実際に飛ばすロケットエンジンと同じ設計で地上燃焼試験用エンジン 3.実際に飛ばすロケットエンジン という流れになります。それぞれ、 1.EM(エンジニアリングモデル) 2.PM(プロトタイムモデル) 3.FM(フライトモデル) という名前があります。インターステラテクノロジズ内ではPMとはあまり呼ばず、PMとFMは同じ設計なので、同じとみなし、FMと呼んでいます。 EMでは多少の想定外のことが起きても、データが取れないような事態にはならないように作っています。 重く頑丈に作っていてエンジンの性能を知りたいってことです。 これに対して、FMでは軽量化が大事になるので、無駄な部分はギリギリまでなくしたものになります。 EMの開発は5月までに完了し、現在はFMの開発段階です。 いかに「確実に」「性能良く」「軽量化」が出来るかという勝負になります。 エンジンの冷却 ロケットエンジンの炎は最大で3000度の温度になるので、どんな金属でも融けてしまう温度です。 そのためエンジン自体を冷やす 技術が大切になります。 インターステラテクノロジズではアブレーション冷却という方式を採用しています。安価なロケットエンジン向きの技術ですが、重量が重くなりがちという欠点があります。 重くなりがちな冷却方式の中、FMでどれぐらい軽く作れるかの実験が必要になっていました。 ということで6月3日にはエンジン冷却のための試験を行いました。 15秒燃焼の予定でしたが、センサの値が一つ異常値を示したために10秒で緊急停止しました。 そんなトラブルがありながらも、冷却方法の実験としては十分なデータが取れました。 ロケット打上げまでにはこんな実験が必要で、実際にやっているという紹介でした。 ロケット打上げのための支援をよろしくお願いします!