クラウドファンディング開始から1ヶ月が経過し、募集期間は残すところ5日間となりました。
皆さまのご協力のおかげで少しずつ進捗を重ね、ご支援金額は目標の70%まで進捗しております。
残りわずかの期間ですがラストスパートでできる限り伸ばしていきたいと思っておりますので、最後までご支援、拡散にご協力いただけますと幸いです!
さて今回の活動報告ですが、これまで「Smooth」開発時のこぼれ話を商品設計の軸で書いてきましたが、今回は少し趣を変えて「ペアリング」の観点で「Smooth」の魅力を書いていきたいと思います。
「Smooth」から生まれるペアリングの可能性の広がり
「Smooth」の開発では、カカオそのものの芳しいフレーバーを新たな形で愉しんでいただくべく、シンプルな Bean to Bar チョコレートの「フレーバーリリースを変えること」と「テクスチャを柔らかくすること」を目指していましたが、これは単体で味わう場合だけでなく、ペアリングの場面においても新たな可能性を広げることにつながっています。
というのも、飲み物と Bean to Bar チョコレートとのペアリングでは、飲み物=水分がチョコレートのフレーバーと混じり合うことになるため、チョコレート中の水溶性香気成分がポイントになってくることが多々あるからです。
プロジェクト本文や活動報告でも度々触れている通り、水溶性香気成分由来のフレーバーは「チョコレートを口の中でゆっくり溶かしながら唾液と混ぜ合わせる」ことで感じられるようになるため、速い咀嚼ですぐに嚥下してしまうと感じにくいという難しさがあります。
この点、「Smooth」では水分の追加により水溶性香気成分由来のフレーバーが最初から感じられやすくなっていることに加えて、油脂組成の調整により柔らかくなめらかなテクスチャになっていることでフレーバーが口中全体に広がりやすくなっています。
そのため、その後に味わう飲み物のフレーバーと混じり合いやすくなっており、シンプルな Bean to Bar チョコレートとはまた違ったペアリングが愉しめるというわけです。
ペアリングに対する 2U chocolate のスタンスについて
ここで、ペアリング例に進む前にペアリングに対する 2U chocolate のスタンスについて触れておきたいと思います。
Bean to Bar チョコレートは単体でフレーバーを愉しむだけでなく、飲み物と合わせてペアリングを愉しむこともできます。
2U chocolate は取り扱いカカオ産地の豊富さから多様なフレーバーの Bean to Bar チョコレートを有していますので、コーヒーや紅茶、ワインやウイスキーなど、お客さまからの様々なペアリングのご相談に対してチョコレートのご提案を行なってきました。
基本的には「ペアリングには色々な考え方があり正解はない」という考えであり、そして何よりチョコレートは嗜好品なので「自分の『おいしい』を大切にする」ことが最も重要であると考えています。
こちらからのご提案はあくまでもお客さまの引き出しを増やすためのものであり、様々な可能性や選択肢の中からお好みのものを探す過程も愉しんでもらいたいというスタンスでお話をしています。
上記スタンスの基に以下にペアリングの例を挙げますので、皆さまそれぞれのお好みに照らしてイメージを膨らませながらご覧いただければと思います。
ホットコーヒーとのペアリング
シンプルに合わせやすく、気軽に試しやすいというところで、まずはホットコーヒーとのペアリングの魅力をご紹介します。
そもそもコーヒーと Bean to Bar チョコレートはフレーバーの質感の近さ、苦味のバランスなどから合わせやすい組み合わせですが、「Smooth」では特にホットコーヒーとのペアリングで香りの広がりが大きく変わります。
これは"ホット"コーヒーで口腔内が温められることによって「Smooth」を口に入れた時の口溶けやフレーバーリリースが変わることによるもので、それに加えてコーヒーの苦味やフレーバーと合わさることでフレーバー全体のイメージも変化します。
「Smooth」は冷蔵庫から取り出してすぐの冷えた状態(5~10℃程度)と少し置いて室温に戻した状態(15~25℃)という、シンプルな Bean to Bar チョコレートでは差があまり出ない温度変化でテクスチャやフレーバーリリースが変化するため、ホットコーヒーで口腔内が温められることによる影響が大きく、ペアリングによる香りの変化を感じやすいというわけですね。
このように温度をポイントにしつつ、コーヒーのフレーバーの違いによる変化もお愉しみいただければと思います。
※コーヒーが苦手な方は、ほうじ茶とのペアリングもオススメです。
同じように温度をポイントにするなら、ほうじ茶もぜひホットでペアリングさせてみてください。
ワインとのペアリング
「Smooth」は様々なアルコールとのペアリングにも可能性が広がっていますが、ワインとのペアリングにも大きな魅力があります。
ワインの種類としては、「Smooth」がしっかりとしたフレーバーを持っているので、ミドルボディ〜フルボディの赤ワインがオススメです。
ワインとのペアリングには、「舌で感じる『味』がフレーバーを相互に引き立て合う」というおもしろさがあります。
《ワインの渋味 × 甘い味を持つ「Smooth」の香り》、逆に《「Smooth」の甘味 × 渋味を持つワインの香り》という風に、舌で感じる味が変わることで香りの感じ方に違いが現れる場合があるのです。
(※渋味は厳密には味ではなく物理刺激ですが、分かりやすくするために味としています)
また、赤ワインは冷やしすぎない温度で飲むので口腔内が冷えることなく、「Smooth」のフレーバーの広がりが温度の観点で言えば単体で食べる時と変わらないというのもポイントですね。
冬場にはグリューワインと合わせて温度に変化をつけると、また違ったフレーバーのイメージが生まれるかもしれません。
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今回は「Smooth」について、ペアリングの魅力をお届けしました。
シンプルな Bean to Bar チョコレートでのペアリングも魅力がありますが、「Smooth」でのペアリングを色々と試していると、テクスチャやフレーバーリリースが変わるとこんなにもイメージが変わるものかという驚きがあります。
先に記した通り 2U chocolate としては「自分の『おいしい』を大切にしてほしい」そして「お好みのものを探す過程も愉しんでもらいたい」というスタンスなので、上記のペアリング例もご参考にしていただきながら、ぜひお好みの組み合わせを探求してみてください。
本プロジェクトの募集期間は残り5日間と本当にラストスパートの段階ですが、最後もう一押しプロジェクトの拡散にご協力いただけますと幸いです!
https://camp-fire.jp/projects/view/716738