こんにちは! NPO法人青少年自立援助センターYSCグローバル・スクールの田中宝紀です。この度はクラウドファンディング「難民状況に置かれた子どもたちへ、日本で安心して学べる居場所を届けたい!」へのご関心と、あたたかなご支援をありがとうございました。
おかげ様で現在90名以上の方々より、約68万円のご支援があり、目標の68%を達成中です!また、今回のプロジェクトは、プラットフォーム「CAMPFIRE for Social Good」の取り組みにより、当方にはプラットフォーム使用手数料の負担なく、全額を子どもたちの教育資金として大切に活用させていただきます。
*CAMPFIRE for Social Goodとは
https://camp-fire.jp/forsocialgood/readyfor
尚、プラットフォームの関係上、お寄せいただいた応援コメントに直接お返事できない仕様となっておりますが、皆様からの応援の言葉ひとつひとつに勇気をいただいております!改めまして、心よりお礼申し上げます。
*記事中の写真はスクール活動のイメージです。本文とは直接関係ありません。
YSCグローバル・スクールでは、これまで広く海外ルーツの子ども・若者を対象としてサポートを届けてきました。今回のクラウドファンディングでは初めて、難民状況の子どもに特化したご支援を募ることとなりました。
これにあたっては、スタッフとなぜ全員を対象としないのか、なぜ今それをやるのか、議論を重ねてまいりました。その上で、やはり昨年度と比較してウクライナ避難民への関心が低下していることや、YSCの中でアフガニスタン、ミャンマー、クルド等、これまで以上に難民状況の子どもとの出会いが増えている状況において子どもたちの現状を深く知ることとなり、改めて私たちとして日本の「難民問題」を避けて通ることができないという判断に至りました。
定住外国人の子どもも難民の子どもも、日本社会で直面する困難と、必要とする支援の多くは基本的に共通しています。主に日本語教育、日本社会の制度や文化に関わる知識・情報、医療福祉などです。
特に「教育」に関わる分野では、当スクールのこれまでの蓄積を活かせることも多いと感じます。
一方で、確実に難民であるが故の困難があり、特に来日直後の衣食住の確保、命と安全の保障が必要不可欠な点は定住外国人やその子どもたちの大半と異なります。
難民を支援する民間団体などがこれまで取り組んできた衣食住と命・安全の確保は、今後、一層重要な活動となってくるでしょう。第一に優先されるべきことだと思います。
世界各地で相次ぐ紛争が長期化し、「いつか帰国するかもしれない」「状況が改善したら母国に帰りたい」と考える難民の子どもたちの避難生活も、予想以上に長引いています。
そうした中で、どのくらいの期間になるかは不透明ながらも、子どもたちの健やかな成長に不可欠な「日常を支える」活動の広がりも、また重要だと考えています。
当スクールでは、必要に応じて食料配布などを行う場合もありますが、基本的には教育支援に特化して活動しています。いわば、衣食住がひとまず確保された時点で、その「次」を支える取り組みです。
難民支援団体の真摯な取り組みによって当面の生活基盤が確保された後、そこからバトンを受け取り、難民状況の子どもたちの(一時的な)「日本の中での日常」が安全で、安心できるものとなるように。私たちのスクールで、学びの継続と子どもらしい成長をサポートする役割を果たせればと願っています。
12月13日から始まった国連「グローバル難民フォーラム」において 、日本は共同議長国を務めています。国外だけでなく国内における難民受け入れについても、その責任を果たすことができるよう、難民認定制度の改善や支援の充実が求められます。そしてそのためにも、隣人となる地域社会による受け入れ体制の推進を欠かすことができません。
今後、難民背景を持つ方々の増加が見込まれる中、私たちも命の危険から逃れてきた子どもたちが、少しでも安心して日本での生活を送ることができるよう、学びの継続をあきらめることのないよう、尽力していきたいと思います。
難民状況の子どもたちへ無償で安心して学べる居場所を提供するクラウドファンディングは【12月22日】までの受付となっています。
残り【7日】で、あと【38人】の方からの応援が必要です!ご支援検討してくださっている皆様、ぜひお早目の手続きをお願いいたします。
また、すでにサポートに参加してくださった皆様にも改めて、お知り合いへの情報のシェア、SNS等での拡散にご協力を賜りますよう、ご協力をお願いいたします。
NPO法人青少年自立援助センター
定住外国人支援事業部(YSCグローバル・スクール)
事業責任者 田中 宝紀