難民状況に置かれた子どもたちへの奨学金を募っている、当クラウドファンディング。
寄付総額が計588,300円となりました!(12月12日正午現在) 応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
私たちだけでは届かない方々まで情報が広がるよう、SNSなどでご紹介いただけるのもとても助かります。引き続き、ご協力をどうぞよろしくお願いします!
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「難民」と聞くと、遠い場所での出来事のように感じたり、自分にはよくわからないから…と気後れしたりする人も多いのではないでしょうか。誰にでも身近な「食」を通じて、そんな心の壁を溶かすイギリスと日本での試みをご紹介します。
まずは、イギリスで2017年に設立されたNPO「Migrateful」。移民・難民・庇護希望者のイギリス社会への統合サポートなどを目的とした料理教室を展開しています。
Migrateful公式サイト トップページより (2023年12月8日撮影)
30カ国を超える国々から来た人々が、イギリスでのトレーニングを経て、Migrateful所属のシェフとして活躍中。対面とオンラインで行われている料理教室は、個人で参加できるオープンクラスに加え、企業・団体向けにチームビルディングの一環として実施されているクラスや、友人・家族などで申し込めるグループレッスンもあるそうです。
公式サイトはとても明るい雰囲気で、楽しそうな写真や動画が満載です。
Migrateful公式サイト 「About Us – Meet the Migrateful Chefs」 より (2023年12月8日撮影)
日本では、認定NPO法人 難民支援協会が難民とともに作ったレシピ本「海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders」を2013年に出版しています。(2020年に新装版発売)
「ミャンマー(ビルマ)、イラン、クルド、エチオピアなど、世界15の国・地域から45の家庭料理を集めた日・英併記のレシピ本です。レシピを教えてくれたのは、世界中から日本に逃れてきた難民の方々。故郷の家庭料理を、日本にある食材で簡単に作れるよう工夫されています。
2013年に出版されてからたいへん多くの方に読んでいただき、本書の料理を大学の学食で提供する活動(Meal for Refugees, M4R)が生まれるなど、難民への共感を広げるきっかけになってきました」
(同協会公式サイト 「活動レポート 日本に逃れてきた難民とつくったレシピ本『海を渡った故郷の味 Flavours Without Borders』新装版を発売!」より引用)
書籍特設サイトより (2023年12月12日撮影)
難民支援協会のウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」に掲載されている、「冷戦下の代理戦争から東京の生活戦争へ。シャン民族料理店『ノングインレイ』スティップさんの人生」も併せてぜひ。
ラオスからタイの難民キャンプを経て、1983年に来日したスティップさんが「高田馬場の駅前の雑居ビルに、なんとか一つの居場所」(同記事より)をつくるまでをていねいに聞き取った、貴重なインタビューです。
上記の記事より (2023年12月11日撮影)
在日クルド人女性を中心とした「ハニムのだいどころ」では、伝統的なクルド料理を手作りしています。東京近郊でのイベント出店や埼玉県でのランチビュッフェ(月1回程度開催)で出会えます。詳しくはSNSをチェックしてみてください。
公式instagramより (2023年12月11日撮影)
「ハニムのだいどころ」を含め、世界のおいしいものが楽しめるイベントが「難民・移民フェス」。日本に住む難民・移民との相互交流を目指しているチャリティフェスです。
これまで東京と埼玉で計4回開催され、料理・手工芸品・書籍の物販やワークショップなどに多くの人が訪れました。こちらも最新情報はSNSからどうぞ!
第4回チラシより
食べてみたいものや行ってみたいところはありましたか? 食を通じた出会いとつながりを、ぜひ楽しんでくださいね。
執筆:福岡里砂(YSCグローバル・スクール 広報担当)