こんにちは!感情図書館運営メンバーの飯村です!
今回のメッセージは、青山学院大学、元大学長の仙波憲一先生です。今回は、我々の応援をしてくださっている青学の先輩、天野さんが一緒に話す場を設けて頂きました。やさしく語りかけ、親身に相談にのって頂き、人のご縁と共感するということの大切さを深く実感しております。今も教育の場に関わり、より良い学びの場作りに貢献されている仙波先生からの暖かい応援メッセージをぜひお読みください。
◆応援メッセージ◆
この取組みの趣旨は大変良く、大いに共感するところです。皆さんの活動を応援します!!学生のような若者が子供たちを先輩として支援するという発想は素晴らしいです。これは今世界で注目されている異なる学年の児童生徒が互いに教え合う教育方法(イエナ教育プログラムと呼ばれます)のまさに実践です。文字通り教え合うことは学び合うことなのです。
しかも本を通じての交流チャンネルを開拓するという視点こそ、まことに学生らしく好ましいものです。
一見DX時代に本というのは逆流しているようですが、実は本質的なところを突いていると思います。心に奥深くしみわたるのが本です。しかも誰にとっても適切な本に出会うことができれば、その後の人生が豊かになります。本をじっくり読み対話して自分探しをしてください。本と対話するとは、時代を超え昔の人の考え方や生活状態などを知り、国や地域を超え、宗教や人種や文化を超え、そして異なる言語を超えて、ものの見方が広がることです。本との対話を続けると、やがて何度も読みたい本が見つかり、自分のやりたいこと好きなことが見えてきて、自分の進むべき方向が定まってきます。自分の興味ある分野の本に出あえたなら、自分の視野が無限に広がり、生きていく方向が見えます。このように本はお宝の宝庫です!学生の先輩方が本の選び方や読み方などに関してアドバイスをくれるので、楽に本との出会いができます。先輩方がお宝探しの良き導き手になってくれることでしょう。
青山学院の教職を退いた後も、戸田市教育委員会の一員として関わっております。戸田市は学校図書館のみならず市民図書館の目指す姿のビジョンを掲げて、本による学びに力を入れております。皆さんの活動に、何かお役に立てることがあればご協力をさせて頂きます。
仙波憲一 Ken‐ichi Semba