
~最後にして最大の難関に挑む~
みなさん、おはようございます!
深い緑に包まれた、限界集落の孤独な深い山の中。
そこには、7年という月日を費やし、
1歩ずつ切り拓いてきた私の「生きた証」があります。
今、私はその開拓生活の総決算ともいえる、
最後にして最大の難関に立ち向かっています。
◆2キロの死闘の果てに見えた「正解」
目標は、標高141メートルの取水口から、
95メートルの開拓地にある貯水タンクまで水を導くこと。
その距離、およそ2キロメートル。
これまで、開拓地へ水の流れは幾度となく途絶えました。
「管内摩擦」そして執拗に立ち塞がる「エアロック」。
目に見えない空気の壁が、
生命の鼓動を止めるかのように、水の行く手を阻んできたのです。
しかし、今の私は1人ではありません!
みなさんが教えてくださったGPSアプリを手に、私は山へ足を踏み入れています。
画面に映し出される正確な標高差と位置情報。
それを頼りに、既存のパイプを「最適」なルートへと敷設し直していく。
データが突きつける現実は、驚くほど鮮明でした。
「なぜ、あの日水が止まったのか」「なぜ、ここで水が滞ったのか?」
これまでの苦労の正体が次々と解き明かされていく感覚は、
痛いほどの納得感とともに、確かな勝利への確信を与えてくれました。
◆心臓部・標高110メートル地点への肉薄
現在、私は中継地点である標高110メートルの「貯水加圧タンク」から、
300メートルほど下った地点にいます。
このタンクは、水路の「心臓」です。
ここから標高62メートルのアイサイ橋まで一気に下り、
その動水圧を維持したまま、標高95メートルの目的地まで一気に押し上げる――。
まさに、物理法則との知恵比べです。
岩を避け、根を跨ぎ、一歩一歩が自然との対話。
GPSが指し示すルートを辿るたび、みなさんからの応援が、
具体的な「確信」へと変わっていくのを感じています。
◆孤独を溶かす「応援」という名の追い風
苔むした巨石の間を縫い、道なき道を進む作業は過酷そのものです。
けれど、不思議と心は晴れやかです。
これまで私は、たった1人で大自然と対峙していました。
しかし今、私の背中を押してくれるのは、
みなさんの知恵という名の、温かく力強い追い風があります。
7年間の歩みが、今、1つの風景へと繋がろうとしています。
豊かな「生命の水」がもたらす未来の景色。それだけを胸に、結実の時を信じて。
私の脳裏には今、透き通った水が勢いよく溢れ出す、
あの光景が鮮明に浮かんでいます。
あふれんばかりの清冽な水が開拓地へと到達し、渇いた大地を潤す瞬間を!
そして、その水の傍らで、鶏さんたちが元気に駆け回る姿を!
その光景こそが、2019年から歩み続けてきた私の「答え」に他なりません!
一歩ずつ、コツコツと・・・。
みなさんへの深い感謝を胸に、
私は今日もこの険しい山中で、開拓地の「血流」を繋ぎ直していきます。



