
~結局は、人との「ご縁」がつなぐもの~
みなさん、おはようございます!
自分自身にそう元気に声をかけたくなるような、清々しい朝を迎えました。
南国・高知にも、ようやく確かな春の足音が聞こえてきました。
養鶏に携わる者にとって、春は単なる桜の季節ではありません。
それは、長く苦しかった鳥インフルエンザの脅威が終わりを告げる季節。
ウイルスを運んでくる渡り鳥たちが北へと帰り、
ようやく「再始動」への道が開ける待望の時なのです。
まずは家畜保健所へ確認を入れました。
「渡り鳥が去る4月以降なら、導入しても大丈夫でしょう」
前向きな回答をいただき、いよいよ具体的な目処が立ちました。
ところが、そこから大きな壁が立ちはだかりました。
「ひなの確保」です。
昨今の鳥インフルエンザの猛威に加え、近年の酷暑の影響で、
各地の育雛場(いくすうじょう)はパンク状態。
どれだけ業者を回っても、返ってくるのは
「今からだと最短でも8か月待ち」という絶望的な言葉ばかりでした。
業界全体で激しい争奪戦が繰り広げられており、
どこを訪ねても、つれない返事・・・。
一時は目の前が暗くなりました。
けれど、ここで引き下がるわけにはいきません!
私は、必死の思いで交渉を続けました。
隠さず、飾らず、正直にすべてを伝えました。
かつての農場の状況。2019年から今日まで続いた、あまりに長い紆余曲折。
そして、多くの方々に救われ、助けられ、支えられながら、
7年という歳月をかけて「農場の復活」を目指していること――。
これまでの歩みと、再出発にかける祈りのような想いを、無我夢中で語りました。
私の話をじっと聞いていた担当の方は、深いため息とともに、
慈しむような優しい眼差しでこう言ってくれたのです。
「……7年もひとりで頑張ってきたんだね。
もう大丈夫、あとは私たちが力になりますよ。
なんとかして、5月に間に合わせましょう!」
そのご厚意により、本来は埋まっていた予約を調整していただき、
特別に「5月16日」という、奇跡のような別枠を譲っていただけることになりました。
その言葉が、乾ききっていた心にじわっと染み渡りました。
お話が終わって外に出た瞬間、見上げた空が滲んで、涙がとめどなく溢れてきました。
止まりませんでした。
7年分の孤独や不安が、一気に解き放たれたような気がします。
結局のところ、私は「人」というご縁によって
生かされ、支えられているのだと改めて深く実感しています。
今日まで私を信じ、応援し続けてくださった
みなさんの存在がなければ、今の私はありません。
本当に、本当にありがとうございます!
よし、やるぞ!
新しい命を迎えるその日までに。
彼らが安心して命を繋げる「生命(いのち)の水」を、
山から開拓地まで届ける準備を整えます。
水源の山へ、いざ出発です!
森のなかを駆け回る鶏たちの光景を、日夜夢見てきました。
その実現のために、これまで通り「一歩一歩」泥臭くがんばるだけです。
ここがゴールではありません。
7年かかって、ようやく「スタート地点」に立つ切符を掴んだのです。
このご縁を力に変えて、最高のはじまりにしてみせます!




