
みなさん おはようございます!
「鶏さんたちが来る前に!」
開拓地へと続く配管作業を、今日も黙々と続けています。
背中にはずっしりとリュックが食い込み、手には泥だらけの重い配管。
大地を確かめるように、一歩、また一歩と力強く踏みしめながら、
少しずつ前へと引っ張っています。
ふと後ろを振り返ると、昨日まではただの荒れた場所に、
私の足跡が点々と連なっています。
幾度も同じ場所を行き交ううちに、気づけばそこには、
確かな一筋の「道」ができあがっていました。
泥と汗にまみれた足元の道。
それを見つめていると、これまでの7年間の開拓生活が鮮やかに蘇ってきます。
すべてを失い、初めてこの場所に立ったあの日。
目の前に広がっていたのは、深い絶望でした。
鬱蒼と絡みつくイバラや蔓、背丈を覆い隠すほどの笹や竹林。

まるで人が入ることを拒絶しているかのように生い茂り、
一歩を踏み出すことすら恐ろしい場所でした。光すら届かず、どこへ向かえばいいのか、この先に何があるのかも見当もつきません。
それでも、目の前の草木を無我夢中で払い、
泥だらけになりながら進むしかありませんでした。
昨日より今日、今日より明日。
ほんの僅かな距離であっても歩みを進める。
心が折れそうになる日も数え切れなかったけれど、
足を止めなかったからこそ、やがて木々の隙間から光がこぼれ、
その先の景色が見えるようになったのです。

そして私の歩みが、いつしか「道」に変わっていました。
アスファルトで舗装されたわけでも、重機で整えられたわけでもない。
ただ不格好に土を踏みしめ、もがきながら歩いた足跡の結晶。
ここには今、私がこの手と足で創り出した道が、確かに存在しているのです。
ふと、人生もこういうものなのかな、と思います。
先が見えずに不安で押しつぶされそうな時も、
壁に阻まれて立ちすくむ時も、焦らず、急がず、
ただ「目の前の一歩を踏み出す」こと。
渦中にいる時は、重荷を背負って苦しいだけかもしれません。
それでも何度も大地を踏みしめていけば、振り返った時、
そこには必ず自分だけの道が拓けているのです。
今日歩いたこの泥臭い道も、明日へと繋がるかけがえのない軌跡。
その先には未来があり、希望が待っています。
汗を拭い、リュックを背負い直して。
私はまた、新しく続く道なき道へと一歩を踏み出します。
もうすぐやってくる、かわいい家族のために!



