
みなさん、おはようございます!
昨日は、買い出しのために
三原村から四万十市へと車を走らせました。
高知の美しい山々や清流を眺める時間は、
日々の作業に追われる私にとって、
何よりのリフレッシュになります。
しかし、道中で立ち寄ったガソリンスタンドで、
その穏やかな気分は一変しました。
目に飛び込んできたのは、掲示板に並ぶ
目を疑うような数字です。
レギュラー 193円!!
ハイオク 203円!!
「はぁ……やっとこの間、下がったところだったのに……」
思わず、ハンドルの上で重いため息がこぼれました。
ご存じの方も多い通り、
高知県は「日本一ガソリンが高い県」の常連です。
急激な値上がりの背景にある中東情勢に加え、
この険しい山々を越えてくる過酷な輸送コストが、
私たちの財布を直撃します。
海の向こうの出来事と、この土地特有の構造的な課題。
その両方が、給油ノズルを握る手にずっしりと重く、
今の社会の「脆さ」を突きつけてくるようでした。
◆「エネルギー」と「食」は繋がっている
ガソリン代が高騰すれば、
機械を動かすのも、生産物を運ぶのも困難になります。
しかし、一人の生産者としてそれ以上に危機感を抱くのは、
私たちの命を支える「食卓」も、
これと同じくらい危うい土台の上に立っているからです。
現在、日本の食料自給率は約38%。
ですが、現場の感覚からすれば実態はもっと深刻です。
野菜を育てる肥料も、家畜たちが食べる飼料も、
そのほとんどをガソリンと同じように
「海外からの輸入」という細い糸に頼り切っているからです。
◆もし、海を渡る船が止まったら?
ガソリン代が200円に迫る今の状況は、
単なる値上げのニュースではありません。
「このままでは、いつか食べたいものが食べられなくなる」
という、世界からの切実な警告のように思えてなりません。
◆「近隣の恵み」で、揺るがない食を
だからこそ私は、国内の、
しかも近隣で手に入る資源のみを使用して
生産していきたいと強く思っています。
世界情勢や為替、そして過酷な輸送コストに振り回される
「遠くの資源」に頼るのをやめる。
この足元の土から生まれるもの、
そして地域のつながりの中で得られるものを、
もう一度私たちの手に取り戻したいのです。
◆「地域の命」を、鶏さんと共に
近隣の農家さんが丹精込めて育てたお米。
そして米ぬか、地元の豆腐屋さんからのおから、
漁港で得られる魚粉……。
この地域に眠る豊かな恵みを、
大切な鶏さんたちへの飼料として届ける。
そんな「顔の見える範囲」での循環を
自らの手で形にすることが、巡り巡って、
どんな嵐が吹いても揺るがない
「強く健やかな食卓」を守ることに繋がると信じています。
生産者として、一人の生活者として、
できることはまだ小さいかもしれません。
けれど、四万十からの帰り道、私はあらためて決意しました。
エネルギーの価格に溜息をつく日々を、
未来への確かな一歩に変えていこう、と。




