
みなさん おはようございます!
しゅりの森にやってきた300羽の子どもたち、
無事に4日目の朝を迎えています。
少しずつここでの環境にも慣れてくれたようで、
とにかく食欲が旺盛!
ごはんをものすごい勢いでペロリと平らげた後は、
おうちの中に敷いた落ち葉を一生懸命かき分けて、
みんなで何かを探しています。
「あ!ミミズ発見!」
一羽がミミズを見つけてくわえると、
他の子たちに取られまいと、
短い足で一生懸命に逃げ回って走っています(笑)
その後ろをみんなで追いかける姿が、
もう本当に可愛くて……!
子どもたちのそういった無邪気なしぐさを見ているだけで、
心の底から幸せと、この上ない充実感を感じます。
こうして鶏たちと真剣に向き合う日々を送れるのも、
いつも応援してくださるみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます!
さて、そんな可愛い子どもたちのために、
昨日は農場から車を走らせて、
土佐清水市の布(ぬの)集落の海岸へ行ってきました。

その海岸には、無数の化石サンゴが打ち上げられています。
今回のお目当ては、まさにこの「化石サンゴ」です!
化石サンゴとは、大昔のサンゴ礁が地殻変動で陸地へ隆起し、
途方もない年月を経て化石化した貴重な天然資源のこと。
しゅりの森では、
鶏たちが飲む山の水源の水を、ろ過して「磨き上げる」ために、
この化石サンゴを利用しています。
でも、今回たくさん集めてきたのは、
もうひとつの大切な役割のため。
それは、子どもたちの毎日のごはんを美味しくし、
これからの食生活を支える
「必須サプリメント」として使うためです。
そして何より、この子たちが立派に成長し、
元気な「たまご」を産み始めてくれる時のための大切な準備でもあります。

化石サンゴの主成分の90%以上は、炭酸カルシウム。
さらに、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、
鉄、亜鉛、マンガンなど、
なんと70種類以上もの優れた天然ミネラルが
たっぷりと含まれています。
なぜ、この化石サンゴが鶏さんたちにとって欠かせないのか?
理由は大きく3つあります。
【① 鶏さんには「歯」がないから】
鶏さんには、私たち人間と違って歯がありません。
ごはんは基本的に、くちばしでついばんで「丸のみ」です。
そのままではうまく消化できないため、
細かく砕いた化石サンゴが、胃(砂嚢)の中で食べ物をすり潰す
「小石(グリット)」の役割を果たします。
天然のカルシウムを補給しながら、
お腹の調子も整えてくれる優れものです。
【② 手作りの「発酵おから」をより安全に】
化石サンゴには、目に見えない非常に小さな穴が
無数にあいています。
この穴が、飼料に含まれる目に見えないカビ毒や、
不要な重金属などをしっかり吸着し、体外へ排出してくれます。
これからの暖かくなる時期、
私が愛情込めて作っている「おから」を発酵させる工程でも、
化石サンゴの力を借りることで
より安全なごはんを作ることができます。
【③ 未来の「たまご」の殻を丈夫に】
この小さな子どもたちも、
やがて毎日たまごを産むようになると、
体内のカルシウムを非常に多く消費します。
吸収率が良い化石サンゴは、
産卵時の、たまごの殻が薄くて割れてしまうことを
しっかり防いでくれます。
「なかなか割れない!」とビックリされるほど、
しゅりたまが丈夫でしっかりとした殻を持っているのは、
実はこの化石サンゴのおかげなんです。

子どもたちの未来の健康を考えると、
この化石サンゴはまさに
「いいことずくめ」の大自然の恵みです!
そして、こうした資源がすぐ身近にあるのが、
私たちの住む地域の素晴らしさでもあります。
高知県の南西部に位置する「幡多(はた)地域」は、
日本最後の清流と呼ばれる四万十川や、
雄大な太平洋を望む足摺岬など、
ありのままの豊かな自然に恵まれた美しいエリアです。
四万十市、宿毛市、土佐清水市、黒潮町、大月町、
そして私が暮らすここ、三原村。
海、山、川とそれぞれに異なる風土を持つこの6つの市町村には、
このようなすばらしい大自然の
「宝物」がまだまだ静かに眠っています。
私の専門は「家禽栄養学」ですが、
この幡多地域の自然が長い年月をかけて育んだ資源は、
栄養学の確かな視点から見ても、
鶏たちの命と健康を根底から支えてくれる
かけがえのない恵みです。
一つの村の中だけでなく、
幡多地域全体へと少し視野を広げてみる。
そうすることで、生産者として活用できる自然の恩恵や、
安心して子どもたちに与えられる「地の素材」が、
数え切れないほど存在していることに日々気づかされます。
ここ三原村の「しゅりの森自然農園」を拠点にしながら、
幡多の広大な自然と深く向き合い、
隠れた宝物を少しずつ見つけ出していく。
これからも、大自然の力を最大限に活かしながら、
この300羽の子どもたちがのびのびと健やかに育つように、
全力で愛情を注いでいきます。
引き続き、子どもたちの成長を
一緒に見守っていただけると嬉しいです!
今日もよい一日をお過ごしくださいね。



