
みなさん おはようございます!
しゅりの森自然農園の大切な鶏たち、
通称「はちきん娘」に、私は「意味のないもの」は一切与えません。
彼女たちに与えるごはんの素材は、
「四万十川から半径100キロ圏内」で、100%揃えることを目標にしています。
昨日7月29日、私が娘たちに与えたごはんの構成はこのようになっています。
◆ 農場半径50km以内の地域資源(構成比 86.5%)
四万十市産のお米・醤油粕、土佐清水市の宗田節・化石サンゴ、宿毛市の生おから、大月町の備長炭、三原村のお茶、近隣幡多地域の米ぬか
◆ その他の地域の素材(構成比 13.5%)
ハーブ発酵エキス、マリーゴールド花弁、とうがらし、大豆・菜種油
どうしても今の段階で、この地域で得られない
「13.5%」の素材を使用する際には、決してごまかすことなく、
「品質証明書」にてすべて正直に記載し、みなさんにお伝えするようにしています。

私が彼女たちのごはんにそこまでこだわり、出所を明確にしているのは、
すべては鶏たちの「美容と健康」を守るためです。
たとえば、「その他の地域」から取り寄せている「マリーゴールド」の花弁。
古くから「女性のためのハーブ」とされるマリーゴールドは、
毎日卵を産むという大仕事をする鶏たちの生殖器をいたわり、
ホルモンバランスを優しく整えて、産卵の負担を和らげてくれます。
そして、「とうがらし」。
本来、空を飛ぶために高カロリーな食事を必要とする鳥類ですが、
鶏たちは羽ばたいて高く飛ぶことはしないため、どうしても太りやすくなります。
とくに卵巣の周りに脂肪がつくことは、深刻な婦人病の原因に……。
だからこそ、とうがらしの「カプサイシン」で余分な脂肪を燃やし、
卵巣周りをすっきりと健康に保ってあげる必要があるのです。
さらに、マリーゴールドなどの成分吸収を劇的に高め、
細胞の隅々まで潤いを届ける「大豆・菜種の油」
消化の際に熱を出さずにエネルギーに変わってくれる、
この酷暑の時期の心強い味方です。
そして、これらすべての栄養をしっかりと腸で吸収し、
免疫力を高めて心身をリラックスさせてくれる「ハーブ発酵エキス」。
すべては、愛するはちきん娘たちがいつまでも美しく、病気にならず、健やかに。
「しゅりたま」を産んでくれるための、「愛情の処方箋」なのです。
本当であれば、すべての素材をこの里や森の身近な地域で手に入れたい!
それが私の強い思いです。
しかし、鶏たちの今の健康を第一に考えたとき、
どうしても現在は「他地域からの素材に頼らざるを得ない」ものもあります。
卵の殻や骨を丈夫にするカルシウム源「土佐清水市の化石サンゴ」もそうです。
できる限り高知の豊かな海の恵みを与えたいのですが、
海が荒れて入手できない日が続くと、「広島産のカキガラ」に切り替えます。
大自然が相手だからこそ、思い通りにいかないことも多々あります。
それでも、一番大切な鶏たちの健康を決して後回しにはしません。
正直にお話しすると、今はまだ、
すべてを地域で循環させる理想の完成形には届いていません。
ですが、ただ立ち止まっているわけではありません。
少しでも理想の形に近づくため、実は農園で「とうがらし」の試験栽培を行いました!
今年の手応えをもとに、来年は本格的な栽培にチャレンジしたいと考えています。
そして、「マリーゴールド」も自分たちの手で植えていきたい。
ゆくゆくは、近隣の農家さんたちとも提携して、
この里や森で一緒に育てていけたら……と、夢は膨らむばかりです。
表面的な見た目や効率に流されることなく、ありのままの現状や、
時に理想通りにいかないもどかしさもすべてお伝えしながら、
みなさんとともに、少しずつ理想の農園を作り上げていきたいと思っています。
「わが子(人間の私の娘)に食べさせたいと思うものを作り、みなさんへお届けする」
これが、生産者としての私の変わらぬ基本理念です。
実の娘を想うのと同じように、
たっぷりの愛情と栄養を注いで育てたはちきん娘たちが、
本物の環境で、健康に輝きながら産んでくれた「しゅりたま」。
その背景にある私の想いと挑戦を、
これからも温かく見守っていただければ嬉しいです。
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