
みなさん、おはようございます!
21日連続の猛暑日…。
毎日厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
スプリンクラーを回すのはもちろん、
鶏舎に少しでも涼しい風が入るようにと、試行錯誤する毎日。
「いっそ、竹の格子を外してしまおうか?」
いや…そこから絶対にハクビシンが入ってくる!
「入り口を網戸にしたらもっと風が通るぞ?」
いや…金網じゃなきゃ一発でアウトだ!
こんな風に、毎日毎日、葛藤しています。

暑苦しい鶏舎を見るたび、
「早く外の森に放してあげたい」という思いが込み上げます。
暑い日に思い切ってこの扉を開放さえすれば、
彼女たちは喜び勇んで、森の涼しい木陰でのんびりできるはずだからです。
でも、彼女たちはまだまだ「飛行訓練」が足りない!
野生動物に追いかけられたら、ひとたまりもない!
それに1日中つきっきりで見張りができるわけではありません。
目を離した隙に、1羽、また1羽と、大切な娘たちを失ってしまうからです。
実は私、以前の農場時代に「完全放し飼い養鶏」を実践していました。
21,000㎡の広大な土地に、24時間完全に放し飼い。
おそらく全国を探しても「唯一」だったかと思います。
しかし、野生動物の被害によって大切な生命をすべて失うという、
思い出すだけでも胸が締め付けられる過去の大失敗を経験しています。
自分の無力さを悔やみ、なにもかもを失ってしまった絶望の日々。
その深い「過去のトラウマ」があるからこそ、
臆病になりすぎている自分もわかっています。
大切な大切な娘たちを、二度と失いたくない。
その一心で、大自然の脅威に必死に抗っているのです。
絶望の中から立ち上がり、過酷な開拓生活を続けた7年間。
「どうすれば、あの子たちが本来の姿のまま、
心から幸せに生きられるのか?」
そればかりを考えながら、つるはしを振るい続けてきました。
悩み抜き、立ち止まりそうになった私を導いてくれたのは、
この里山を守り継いできた先人たちの教えでした。
そしてたどり着いたのが、
この「森林放し飼い養鶏(フォレストレンジ)」という答えだったのです。
鶏の祖先は、東南アジアなどの熱帯雨林に生息する「赤色野鶏」。
彼らはもともと、木漏れ日が差し込む豊かな森の中で、たくましく暮らしてきました。
だからこそ、鶏たちにとって「森」こそが、魂から安らげる理想の「楽園」なのです。

頭上を覆う木々の葉は、空からの外敵から身を守る「天然のシェルター」。
足元にはふかふかの腐葉土があり、
思い切り地面を掻き回して虫を探したり、気持ちよさそうに砂浴びしたり。
私が心から追い求め続けてきたのは、彼女たちのルーツである
「森」の環境を、ここ三原村の里山にそのまま再現することでした。
鶏たちが外敵の気配に怯えることなく、安心しきってのびのびと羽を伸ばせる
究極の「森林放し飼い養鶏」。
しかし……今日はみなさんに、正直にお伝えしなければならないことがあります。
私の愛する「はちきん娘」たちは、
まだ、森への「お外デビュー」を果たせていません。
理想の環境を思い描き、毎日泥だらけになって開拓を進めています。
ですが正直なところ、「資金的な壁」と、二度と同じ悲劇を繰り返したくないという
「過去のトラウマ」が、私の前に立ちはだかっています。
「絶対に、何があっても安全に放し飼いが出来る環境を!」
そのための外の環境整備、つまり
「野生動物から完全に守り抜く強固な柵」が、まだ完成していないのが現状なのです。
生産者として、理想と現実のギャップを公表するのは、
とても恥ずかしく、勇気のいることでした。
「期待を裏切ってしまっているのではないか」と、
夜眠れなくなるほど悩むこともあります。
でも、私は作られた「綺麗な完成形」だけを見せるのではなく、
この泥臭くて不器用な道のりすらも、すべてみなさんと共有したいと強く思いました。
資金が足りないのなら、「知恵と工夫、そして時間」をかけて。
一つひとつ手作りで「理想の森」を切り拓き、創造していく。
「無いものは作る、あるものは活かす」精神で、
過去のトラウマを少しずつ乗り越え、確実に前へ進んでいきます。
この「しゅりの森自然農園」は、決して私一人で作るものではありません。
見守り、共感し、応援してくださるみなさんと
「共に作り上げていく」農園でありたいのです。
いつか必ず、愛するはちきん娘たちが、この里山の優しい木漏れ日の中へ、
元気いっぱいに飛び出していくその日を夢見て。
その最高の瞬間を、みなさんと一緒に喜び合えるよう、
今日も私は森に入り、思い切り汗を流してきます!
歩みはカタツムリのように遅くとも、一歩一歩前へ!
後ろは見ない 上しか 未来しか見ない!
不器用で泥臭いこの開拓の物語を、
どうかこれからも、一緒に見守り、育てていただけないでしょうか?
それではみなさん、今日もよい一日をお過ごしください!
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