
みなさん おはようございます!
放し飼いをするための第一歩。
農林水産省の統計によると、
令和5年2月における全国の養鶏を営んでいる戸数は1,690戸。
その中で「放し飼い」を行っているのは、わずか0.1%!
たったそれだけしか存在しません。
なぜなら、「広大な土地」を必要とするからです。
本当なら、広大な森の敷地を思い切り自由に駆け回らせてあげたい!
それが私の思い描く、一番の理想です。

しかし、そんな私の理想が、思いっきり困難な道のりで、
大きな挑戦であることも事実です。
なぜなら、放し飼いを可能にするためには、野生動物から守る、
広大な敷地をぐるっと囲う「強固なフェンス」が必要だから。
でも、今の私には、そんな立派な設備を整える潤沢な資金はありません。
それが、包み隠さずお話しする現実です。
「お金がないから、今年は無理だ」
そうやって諦めてしまうのは、とても簡単なことかもしれません。
でも、お金がないならないで「知恵を絞る」。
ないならないで「今、できることから」一歩ずつ。
それが、7年間の開拓生活で続けてきた私のやり方。
鬱蒼とした竹林を自分の手で切り開き、
あるものをかき集めて少しずつ形にしてきたように。
今回も、私自身のこの手で「ウィンターガーデン」を作りたいと思います。
ウィンターガーデンとは、動物福祉が進むEUの基準で定められた、
鶏舎と屋外をつなぐ、「屋根もしくは網付きの半屋外スペース」のこと。
なぜ、これが必要なのか?
それは、近年私たち養鶏の生産者にとって最大の脅威
「鳥インフルエンザ」から大切な生命を守り抜くため。
感染リスクが高まる冬の時期、鶏たちは長期間鶏舎の中に閉じ込めざるを得ません。
生命を守るための絶対条件とはいえ、外の世界が大好きなあの子たちが、
本来の習性を制限されて、じっと我慢を強いられる姿を想像すると、
やはり生産者として本当に胸が締め付けられます。
でも、この「ウィンターガーデン」さえあれば!
野鳥との接触リスクを細かい網と屋根で完全に遮断しながら、
厳しい冬の蔓延時期にだって、お外でのびのびと遊ばせてあげることができる。
冷たい雨風を防ぎながら、ぽかぽかの太陽の光をたっぷり浴びて。
澄んだ山の空気を胸いっぱいに吸い込んで、ふかふかの土で思い切り砂浴びができる。
広大な森全体をフェンスで囲うことは今はまだ不可能
でも、知恵を絞り、体を動かせば、あの子たちの「安全」と「自由」を両立する空間は、必ずこの手で作れると信じています。

業者さんが作るような、見栄えの良い立派なものは作れないかもしれません。
でも、そこには彼女たちへの嘘偽りのない愛情と、「何があっても、この里山で生命を育んでいくんだ」という、7年分の泥臭い覚悟を込めて。
「ないならないで、できることから」一つずつ。
はちきん娘たちが初めてウィンターガーデンに降り立ち、嬉しそうに羽を伸ばして土をつつくその日を夢見て。
一歩ずつ一歩ずつ、出来ることから進めていきます。
あいかわらず不器用な私の挑戦ですが、どうか温かく見守っていただけると嬉しいです。
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