
~私が「森林放し飼い」にこだわる理由③~
みなさん、おはようございます!
澄み切った秋空の下、
森の土を無心につついている娘たち(鶏さん)。
エサらしき虫や葉っぱはないのに、しきりに地面をついばんでいます。
目を凝らし、よーく観察してみると・・・
なんと、地面に落ちている「小さな石」を飲み込んでいるではありませんか!
「えっ、石を食べるの?」と驚かれるかもしれませんが、
実はこれ、彼女たちの生命を支える非常に重要な行動なのです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、鶏には「歯」がありません。
そのため、ついばんだ草や虫、
私たちが毎日手作りしている地域の恵みが詰まったごはんも、
すべて噛まずに丸飲みします。
では、どうやってお腹の中で消化しているのでしょうか?
ここで登場するのが、飲み込んだ小石、通称「グリット」です。
飲み込まれた小石は、鶏の体内にある「筋胃」という、
とても筋肉が発達した胃袋に蓄えられます。
焼き鳥などでおなじみの砂肝、あのコリコリとした部位ですね!
この筋胃が力強くギュッギュッと動くとき、蓄えられた小石同士がこすれ合い、
まるで「石臼(いしうす)」のような役割を果たして、
丸飲みした食べ物を細かくすりつぶしてくれるのです。
ケージ飼いや平飼いなどの小石のない室内環境下では、
最初から消化しやすい「はったい粉」のような細かい粉末のえさを与えるか、
人間が人工的に砕いた石などをえさに混ぜて与えるしかありません。
しかし、大自然が生み出したこの森の中では、
無数に転がる自然の石の中から、娘たちが自分の体調や大きさに合った
「最高の小石」を本能で選び取り、自由についばむことができます。
森の中で自分に合った小石を拾うことで、
彼女たちのお腹の中に、立派な天然の石臼ができあがります。
そのおかげで、お米や宗田カツオなどをブレンドしたごはんの栄養はもちろん、
遊び場で食べる葉っぱや虫たちを、完璧なかたちで消化・吸収することができるのです。
「美味しいものを、美味しく食べられる」
人間と同じように、これも彼女たちが健康で元気に生きるための大切な基本。
最近、娘たちがひと回りたくましく大きくなり、
産んでくれる「しゅりたま」もずっしりとした命の重みを感じるようになったのは、
間違いなくこの森の小石のおかげです(笑)。
美味しいごはんを食べて、日差しをたっぷり浴びて少し暑くなれば、
森の涼しい木陰へ移動して、秋風を感じながらのんびりとお昼寝の時間。
人工的な屋根ではなく、立木を残して手作業で切り拓いたこの森だからこそ、
娘たちは一番心地よい場所を自由に選び、穏やかに過ごすことができるのです。
本物の太陽の光、ふかふかの土、無数に転がる自然の小石、そして優しい木陰。
アグロフォレストリーを活用した「森林放し飼い」という環境だからこそ、
生命の根幹に関わる、この当たり前の大自然の恵みを受け取ることができます。
いつも応援してくださるみなさん、本当にありがとうございます。
太陽と森の力を借りて、健康で元気な娘たちが産んでくれる生命の結晶
「しゅりたま」を、これからも大切にお届けしていきます。
それではみなさん、良い1日をお過ごしください。
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