
~私が「森の放し飼い」にこだわる理由⑧~
みなさん、おはようございます!
毎日、1,500㎡の森を駆け回る娘たち(鶏たち)を観察していると
太くたくましい足で、熱心に地面を引っ掻き回している姿をよく目にします。
虫や草の根、美味しい木の実を探すためのこの本能的な行動。
実はこれ、森の土を柔らかくほぐし、新鮮な空気を含ませてくれる
「チキントラクター(耕起)」という素晴らしい役割を果たしてくれているんです。
そして、大自然の中を動き回る彼女たちが森に落推すフンは、
決して環境を汚すものではありません。
私が毎日手作りしている、
米ぬかやおから、醤油もろみなどを発酵させたこだわりのごはん
それをたっぷり食べて腸内環境が整った娘たちのフンは、
生きた森の土に棲む数十億の微生物の力と合わさることで、
驚くほどのスピードで分解されていきます。
嫌な臭いすらまったくしない、完全に分解されたフン。
それは、森の木々や草花を力強く育てる
最高の「天然の有機質肥料」へと生まれ変わるのです。
かつてこの場所は、過疎地域によくある杉やヒノキの「管理放棄林」でした。
立ち枯れた木々・・・光の差さない真っ暗な森・・・
単一の木しか生えていないため、この環境に棲める生命もごくわずか。
根も大地に深く張らず、
雨が降っても水を蓄えきれずに、そのまま流れ出してしまう荒れた場所だったのです。
しかし、今は違います。
7年間の開拓生活。
ひょろっと立ち枯れた杉やヒノキを1本1本伐り倒し・・・
少しずつ光が差し込んできたその場所から、眩い生命たちが芽吹きはじめました。
コナラやミズナラ、センダン、ヤマモモ、栗や楠にカシ。
そして、岩手の支援者さまから頂いた桑の木。
今、こうした多様な木々を娘たちと共に育て、
たくさんの命が息づく豊かな「生きた森」へと、少しずつ蘇らせています。
娘たちが一生懸命足で土を耕し、森の栄養となり、
その豊かな土壌で育った若葉や昆虫を、また娘たちが嬉しそうについばむ。
鶏を飼うことで環境に負荷をかけるのではなく、
「娘たちがいるからこそ」森全体がさらに彩られ、美しく豊かに蘇っていく。
これこそが、大自然の理にかなった
アグロフォレストリーを活用した森林放し飼い養鶏の姿。
私の究極の目標であり、次世代へ残すべき「生命の循環」です。
私にとって娘たちは、ただ卵を産んでくれる存在というだけでなく。
ツルハシや鉈を手にして、一緒にこの森を豊かに育ててくれる、
世界一優秀な「開拓スタッフ」でもあります(笑)。
人間と鶏と森が、お互いに支え合いながら生み出す美しい循環。
大自然の中で鍛え上げられた、たくましい生命の恵み。
「しゅりたま」をこれからも誇りを持ってお届けしていきます。
それではみなさん、今日も良い1日をお過ごしください。
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