
みなさん、おはようございます!
今日から、「しゅりの森」のこれからを描く構想を
何回かに分けてお届けしていきます。
7年と9か月に及ぶ泥くさい開拓で、少しずつ木々に手を入れ、
ようやく、太陽の光を地面へと届けることが出来るようになった
この場所。
かつてここは、光のほとんど入らない「管理放棄林」でした。
立ち枯れた木々がひしめき合い、
雨が降るたびに、大切な山の表土がそのまま流されてしまった。
全国の過疎地域でよく見られる、痩せ細った山です。
この痩せ細った斜面を、
どうすれば土壌流出を防ぐことができるか?、
『緑豊かな生命あふれる森』へと、いかに構築していくか?」
ただ1人、泥だらけで開拓を続ける中で、
私に大きなヒントをくれたのが、
お隣・徳島県で400年以上続く「傾斜地農耕システム」でした。

段々畑を作らず、最大40度にも達する
「急傾斜地のまま」耕作を続ける独自の伝統農法。
400年以上にわたり、この過酷な環境で
持続可能な農業を維持してきた知恵と文化が世界的に評価され、
2018年3月に国連食糧農業機関から
「世界農業遺産」に認定された先人のお知恵です。

・土を守り、肥やす「コエグロ」
秋に刈り取ったカヤ(草)を
「コエグロ」と呼ばれる円錐形に積み上げて乾燥させます。
これを細断して土に入れることで、雨による土の流出を防ぎ、
同時に雑草を抑え、優れた有機肥料へと変えていく。
・山に逆らわない「等高線畝立て」
斜面に対して無理に逆らうのではなく、
横方向(等高線に沿って)に畝を立てることで、
雨水が直接斜面を流れ落ちるのを防ぐ。
・多様な生命が共生する「豊かな生態系」
畑の周辺に「カヤ場(草地)」をモザイク状に残すことで、
数多くの絶滅危惧種を含む動植物が共生する、
優れた生物多様性が保たれる。
大自然を人間の都合で無理やり作り変えるのではなく、
あるがままの環境に寄り添い、共に生きてこられた、
本当に素晴らしい、畏敬の念を抱く営みです。
三原村の先人に学び、ブラジル・トメアスの先人に学ぶ。
そしてこれからは、徳島県・にし阿波の先人にも学ぶ。
先人たちから学ぶべきお知恵は、まだまだ底知れません!

これらのすばらしいお知恵をお借りして、
これまでの開拓で伐採した「杉やヒノキの丸太」を、
等高線に沿って切り株と切り株の間に渡し、
「天然の土留め」を作る作業からスタートします。
そこに切り落とした枝葉や周囲の草を、
手作業でしっかりと敷き詰めていく。
先人たちの知恵を借りて、
大自然の土を守る第一歩を踏み出します!
それではみなさん、良い1日をお過ごしください。
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