
みなさん、おはようございます!
しゅりの森の未来を描く構想、第4回をお届けします。
斜面に撒いた種が芽を出し、美しい緑が広がってくる。
その成長を見つめながら、
早く娘たちをあのふかふかの草の上で駆け回らせてあげたい!
と、きっと私は思うはずです。
しかし、ここで私は
「約2ヶ月間、森には出さない」というルールを徹底します。
理由は2つあります。
1つめ
ネズミムギと白爪草が、
娘たちの「強烈な引っ掻き」に耐えられるだけの、
たくましい株になるまでじっと待つため。
そして2つめ
これが最も重要なのですが、この2ヶ月間を、
「ウィンターガーデン」で過ごしてもらう計画だからです。
ウィンターガーデンとは、
動物福祉が進むEUの基準で定められた、
鶏舎と屋外をつなぐ、「屋根もしくは網付きの半屋外スペース」
なぜ、これが必要なのか?
それは、近年私たち養鶏従事者にとって最大の脅威である
「鳥インフルエンザ」から、大切な娘たちを守り抜くためです。

これからの11月〜12月は、渡り鳥による
国内の感染リスクが高まり始める非常に危険なシーズン。
特にウィルスが活発になる低温で乾燥する日は、
野鳥からの感染を防ぐため、
屋外の森に娘たちを出すことはできません。
斜面の草を育てるための「養生期間」を、
あえてこの危険な警戒期にピタリと合わせる。
草の根張りを待ちながら、渡り鳥が通り過ぎるのを待つ。
「草を育てながら、娘たちを守る」決断なのです。
なるほど、じゃあその期間は
ずっと鶏舎のなかに完全に隔離しておけば安全!
そう思われるかもしれません。
しかし……
実は、鶏舎への完全な隔離は、
娘たちにとって「非常に危険な行為」なのです。

次回の構想⑤では、
なぜ1万羽飼える鶏舎に300羽しかいなくても
『空気が足りない!』と叫ぶのか?
娘たちの生命に関わる「呼吸」の秘密と、
ウィンターガードンの真の役割についてお話しします。
どうぞお楽しみに!
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