2024/06/25 22:12
本日は、「五島の伝説・昔ばなし」に掲載されている、福江島(ふくえじま)の福江という地域に伝わる昔話です。
水天宮ともいわれる大円寺川の水神社は、火消しの神として名が知れ渡っていますがカッパを祀っており、川の深渕には五島中の河童の大将が住んでいると伝えられています。
享保年間、五島家の江戸屋敷(参勤交代のための屋敷)が類焼したので26代五島盛住は、火の用心のため大円寺川水神の分社をどう屋敷内に建てました。
その後、隣屋敷から火災が起こり、燃え盛って五島屋敷に火が映ろうとしたとき、突然、五島邸内より大勢の火消しが現れ瞬く間に火を消してしまいました。
その火消しは人間ではなく、水神社のガータロ(カッパ)であったことが江戸中の評判となり参拝者が急増したため五島邸では参道を広くし「水天宮御守」を作って備えたら飛ぶように売れ、藩の財政を助けたといわれています。