こんばんはー
活動報告で、先日続きどうなってんの?とお声をいただきました。とっても嬉しかったーーー!!
フィードバックをいただけるってこんなにも嬉しいんだと感じました。ご意見をくださってありがとうございます。
今回は、NYでの仕事の苦悩書いてみます。
苦悩と言ってしまったら、違うかもしれませんが、心境の変化が大きくあった流れを書き出してみようかな。
まず、NYという土地は私のイメージ通り活気があって、きらびやかで本当に楽しい街です。
しかし、私同様、いや!!それ以上の夢を追いかける人たちの集まる街なんです!!とういうことは、、、気を抜いたらすぐにポジションを取られてしまうということ。
私は、日本ではヘアセットとメイクを専門にやっていて技術には自信がありました。どんな髪質でも自由自在に似合わせるスタイルを作れる!と自負していました。メイクは、眉を描くのが得意だと自負していました。だから、本当に渡米前は自信満々で何でもできると思っていました。
アメリカに行ってすぐに美容室のアシスタントに入らせてもらう。週末は、ブライダルのアシスタントをさせていただきました。
アシスタントなので、メインの人がやりやすいように、カーラーで巻く、髪の毛の根本を立ち上げとくとか、簡単なことをやらせてもらって、その傍らどのようにメインの人が作って行くのかを観察。
見ていたら、恐ろしいほどに髪の毛に熱を加えている!!
メイクは、びっくりするほどローライトを入れる!!
嘘でしょ!!と見てるだけの時は絶対にそこまでしなくても良いはず!!と思っていました。お客様に入る前にオーナーのヘアスタイルとメイクのレッスンを受けます。アメリカの人の好むスタイルを伝授してもらいました。
ここで、大きな衝撃!!
日本人の好むボリュームは、アメリカ人は好まないということ!
数日後、実際にお客様に入らせてもらった時、アメリカと日本人のハーフの方を担当させてもらいました。見た目の髪質は、日本人と変わらないから、いける!と思いました。
しかーし、日本から持っていったコテで髪の毛を巻いていたら、巻いてる側から、巻きが取れて行くこと。焦りました!!
アメリカ人の髪の毛は、日本人よりもキューティクルが厚くクセがつきづらいという特徴がある。だから、観察していたときにびっくりするくらいの熱を加えていたんだと理解しました。
メイクは、ローライトをゴリゴリに入れてベースを作り、ローハイをくっきりはっきりさせるのが好まれる。だけど、私にはそこまでのローハイゴリゴリを作れず、お客様をがっかりさせてしまいました。
私は、ここで「私の技術は日本のみ、そして全く他の国の知識を入れていなかった」と猛烈に反省しました。
やる気みなぎる私は、NYに来て速攻折れました。
なんて狭い世界でしか生きてなかったのか?なぜ、目の前のことしか見ていなかったのか?とそこから、今までの自信は捨てます!
ゼロから学ぶ姿勢で挑みます。
ブローが主流なアメリカ人。
昔は、日本も美容室で髪を洗って、ブローをして1週間それを維持させる!というのが主流だったそうです。いまでは、日本人は毎日髪を洗うため、本当のブローはほとんど行われません。そして、アメリカ人は、1週間は髪を洗いません。長い人で2週間は洗わないです。これもまた、衝撃でした!!!
本当のブローをやったことがなかった私は、基礎の基礎のブローを教わります。日本人より毛量が多く、熱が伝わりにくい髪を艶々かつ、カールを付けたスタイルに仕上げて、かつこのスタイルを1週間保たせる技術は、そうそう簡単なものではありません!
根本を立ち上げる角度
左右のフェイスラインのブラシの入れる角度
毛先までカールを付けながら、細部まで艶を出す
このブローでお客様から喜んでいただけるまでに半年ほどかかりました。
だけどね、だけどね、これは簡単な髪質のお客様の話です。
NYには世界中の人種がいる=髪質がいる
いろんな人種とは、国もそうですが、混血です。
日本では見られない、3つの国4つの国が混ざった人
この時に共通しているのが、強い血です。
黒人系の根本からアフロのような髪を持つ血は、出る!肌の色はそんなに黒くなくても髪の毛はクリクリ!
あと、スパニッシュ系も強いと知りました。
この方々の、髪質は難しい!!
本当のアフロの方のブローをさせてもらった時
シャンプーの時から変えます。
重たいシャンプーを使って、リンスはべったりベトベトにつけて、洗い流しません。このままブローに入ります。
もうね、日本では理解できませんが、アフロを扱う時は当たり前なのです。
リンスごと熱を加えて、水分を飛ばして油分を髪の毛に残してあげる。この状態で、グイグイ伸ばして9割までドライヤーで。
その後、ストレートアイロンで、220度で真っ直ぐに伸ばします。全てが驚きです!!
でも、これが当たり前!
この女性の髪を伸ばすのに、90分はかかる。このクリンクリンがサラサラのストレートにできちゃうんだから、本当に面白い!
そんなこんなで、来てしょっぱな、自分の狭さに驚いて、心を一新して、新たな技術を学ぶことを学ばせていただきました。
どんなに知らなくても、勉強して自分のものにしたら良いんです!!