皆さま、こんばんは。
GWもそろそろ終盤。明日まで連休という方が多いでしょうか。
さて、本日の日経電子版に「ヴィトンも頼る伝統工芸 迫る消滅の危機、職人が4割減」という記事が掲載されていました。
世界に誇る日本の伝統工芸の担い手が、現状のままだと2050年代には現在から4割減り、地域によっては消滅する可能性もある、という内容です。
確かに、その気配を実感することがあります。
需要が減ったことで国内市場が縮小、食べていける仕事ではなくなり、後継者を育てることなく国宝級の職人さんが亡くなってしまう。そんな現状を時々テレビや新聞で目にしますよね。
しかし、実は日本の伝統工芸の中には、ヨーロッパの老舗高級ブランドで評価を受け、生地を提供するなど実績を積んできているところもあるんです。
でも、よく考えると、その現状はバレエも同じではないかと。
現代を生きる私たちが「これいいな」「これ好きだな」と思うものでないと需要がなくなるのは当然の流れ。伝統だからと、それに固執するあまりに変化を恐れ、現状維持のまま気が付けば時代から取り残される。そのような事態になりかねないのは、日本の伝統工芸も、ヨーロッパの伝統芸能も同じではないでしょうか。
だからこそ、長い間に培われた素晴らしい部分は活かしつつ、今の生活や、現代人の感性に合うよう、既に在るもの同士を掛け合わせて新しいものを作る。そんな動きが出てきているのが今だと思います。
あのパリオペラ座でも、バレエとしてクラシック作品ばかりを上演しているわけではなく、コンテンポラリーダンスが1年間のプログラムの約半分を占めているんですよ。
前置きが長くなりましたが、そんな時代背景も感じながら、今回のパリコレの企画を、岸和田市のだんじり祭りで有名な伝統工芸「だんじり彫刻」を手掛ける株式会社木彫前田工房さんとコラボレーションして進めています。
「伝統」を大切にする、バレエ衣装とだんじり彫刻のコラボレーション。
どんなふうになるのか、どうぞお楽しみに!
株式会社木彫前田工房さんご提供のリターン「木彫り体験講座」もおすすめです!小学生から体験できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
それではまた、明日以降も応援の程よろしくお願いいたします!