2024/02/27 10:00
今回紹介するのは前田徳子さんの作品「北帰行 」です。
寒い冬の朝、浦城湾口で撮影された1枚です。海面から湯気のようなものが立ち上っていますね。これは「気嵐(けあらし)」と冬場に見られる自然現象です。
夜間に陸地で冷やされた空気が、河川などを通じて暖かな海面に流れ込み、水蒸気を冷やすことで霧を生み出す現象です。 風が弱く波の穏やかな場所でないと見ることができませんが、浦城湾では冷え込んだ冬の朝にこの現象が見られるスポットとして知られています。
アポロチョコレートを思わせる画面左側に見える立礁(たてばえ)から、右側の岬へと連なる渡り鳥の姿がタイトルにマッチしてますね。