ボルシチの肝となる真っ赤な根菜“ビーツ”。
今更ながらですが、もっとみなさまにビーツのことを知って頂きたく、ニィニィさんの取り組むビーツの栽培方法と現状の経過をお伝えします!
【試行錯誤の末にたどり着いたリジェネラティブ農法】
3月に種を蒔き、4月にやっと芽が出てきました!
ニイニィさんのビーツが美味しいのは、土づくりに相当の時間をかけているからです。この10年間に試行錯誤して、「美味しい野菜を作るノウハウ」を経験値から積み重ねてまいりました。
最初は牛ふん堆肥などの動物性肥料を使った事もありましたが、植物性、海洋性など
色々試してみた上で、現在取り組んでいる自然農法、「リジェネラティブ農法(地球環境再生型農法)」に辿り着きました。できるだけ土を耕さず、自然に育まれた豊かなミクロの世界を壊さない。土壌中の微生物や小動物の活動を活かした環境再生の農法です。
食卓Labo 88のジュース作りで搾ったビーツの副産物や、畑で育てた肥料になる植物を畑に戻すことで土壌に養分を補いながら、連作で土が痩せてしまわない多品種の野菜をランダムに育てる。こうすることで地球の環境を整えながら、野菜とそれを口にする私たちの健康につながっていくと考えています。
サンサンと降り注ぐ太陽の恵みを受けてこだわった大地で、野菜本来の「力」と「味」を
引き出すため、野菜と会話しながら『旬』を意識して育てているんです!
【温暖化の影響を受けながら】
山梨県は盆地ですので夏は40度近くまで気温が上がります。
実は昨年、猛暑の影響で1万粒近く蒔いたビーツの種から収穫できる状態まで実が育ったのはたった100個だけ…。
6月に春蒔きのビーツを収穫した後、7月から秋に収穫する為の種を蒔き始めたのですが、毎週500粒から1,000粒もの種を、蒔いて、蒔いて…それでも全然芽が出ず。
気温が落ち着いた10月下旬にやっと発芽したものの、すぐに寒さがやってきて育つ時間がなかったのです。
それでも、収穫できた100個は大切にピクルスやジュースに使いました。
今年はそんな逆境を乗り越えるべく、標高800mに位置する北杜市明野地区の新たな圃場にもビーツを植える計画を進めております。先ずは5月11日に2,000粒を播種予定!
ご支援いただいた皆様に美味しいボルシチやビーツ商品をお届けできるよう、これからも環境と向き合いながら栽培を進めてまいります。乞うご期待ください!!