去る4月28日、100歳ピアノ・ローゼンクランツを
最後の最後まで愛し続けた、清水義春先生の葬儀に参列してまいりました。
前日の通夜にのみ参列する予定でしたが、
帰路のなかで、どうしても伝えきれない想いがあり、
ご遺族にご無理申し上げ、翌日の葬儀にも参列させていただきました。
先生のお顔を眺めながら、気持ち新たに決意と覚悟をお伝えしてきたところです。
義春先生は、プロジェクトメンバーであるbozzoさんが撮影されたピアノの写真や、
清水先生ご夫妻を恩師として尊敬する宇川先生の書(僭越ながら私のメッセージも)
に囲まれながら、思い残すことは何もないと仰っているような、清々しくも穏やかな
優しいお顔をされていました。
冒頭には「100歳ピアノ誕生プロジェクトの起点をつくり、ピアノを守り抜いた」との
アナウンスがなされ、また、ご子息のご挨拶のなかでは先生とピアノにまつわる話を涙を
流しながら話されておられました。
喪主で奥様である清水美代子先生のご挨拶では、ピアノとの再会を生前の義春先生に
報告できたことへの感謝を涙ながらに述べられ、ピアノにまた触れられるように
気を落とさずに頑張って生きていく、と心を込めてお話しされていました。
このピアノには多くの物語、多くの方の想い・優しさや真心・愛が詰まっています。
そのような大切なピアノをホテルでお預かりしているということ、
その音を、想いを、次の時代へ伝えていかなければいけない・伝えていきたいということ、
清水義春先生とのお別れ、先生のご遺志と改めて向き合うことにより、
これまで以上にこのピアノを守っていく覚悟と決意が生まれました。
受け継いだ襷は重いのではなく温かい
あと14日となりました。
故郷の音をいつまでも愛しい竹野の海に響かせたい。
皆様のあたたかな応援、そしてご支援を、どうかよろしくお願い申し上げます。
株式会社奥城崎シーサイドホテル
代表取締役 岩井祐介