100歳ピアノ「誕生祭」Refurbish春の柔らかな潮風が吹き抜ける4月26日。この日、全面修復を終えた100歳ピアノのお披露目会が行われ、奥城崎シーサイドホテルは温かな感動と感激に包まれた特別な一日となりました。1922年にドイツで生まれ、1926年に「本物の音を子どもたちに届けたい」と願った竹野の名士たちが寄付を募って直輸入したこのピアノは、まさにこの町の歴史と誇りを象徴する、かけがえのない存在です。次世代につなげる再生と誕生単に古くなった箇所を直すのではなく、100年前の本来の姿を呼び覚ましながら、現代の知恵と技術を融合させ、再び命を吹き込む「Refurbish(リファービッシュ)」という大きな挑戦でした。除幕の瞬間、漆黒の美しい姿が現れると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。蘇ったばかりの力強くも温かい音色に合わせて響き渡ったのは、旧竹野小学校の校歌と現在の竹野学園の校歌です。アーティストの皆様が奏でるメロディも、まるでピアノ自身が喜んでいるかのように、生き生きとした調べを奏でてくれました。子供たちの輝かしい表情に、かつてこのピアノと過ごした日々を重ね、 時を超えて再び紡がれるメロディに目頭を熱くされる方も多く、会場全体が一つに繋がったような劇的な瞬間となりました。このピアノは、100年の長い歴史の中で幾度も廃棄の危機に直面してきました。しかしそのたびに、誰かが手を差し伸べ、大切に守り続けてきたからこそ、今こうして私たちの前で美しい音を奏でています。そのひたむきな姿こそが、このピアノが持つ本当の美しさなのだと感じています。このたびの再生は、地域の皆様をはじめ、100歳ピアノに携わったすべての方々、修繕にご尽力いただいた皆様、そして全国からクラウドファンディングで想いを寄せてくださった皆様の力強い後押しによって実現いたしました。本来の輝きと音色を取り戻し、こうしてお披露目の日を迎えられたことに、心より感謝を申し上げます。誰一人として欠かすことのできない、皆様全員の支えがあったからこそ、この奇跡は形になりました。生まれ変わった100歳ピアノは、これから奥城崎シーサイドホテルのロビーにて皆様をお迎えいたします。どうかたくさんの方に触れていただき、その響きを直接感じてほしいと願っています。この場所から、またどんな新しい物語が生まれていくのでしょうか。支えてくださった皆様への感謝を胸に、私たちはこの音色を次の100年へと大切に繋いでまいります。皆様がこの100歳ピアノに会いに来てくださいますように。100歳ピアノ誕生プロジェクトメンバー一同【photo by bozzo】




