こんにちは、藍子です。ついに緊急性の高かった、震災から倒れていた2本の巨木と、倒木リスクがあり震災後に伐採し動かすことができなかった杉の引き上げが始まりました。倒木は斜面にあるのでギリギリの場所にクレーンを設置するための整地から始まり、およそ半月ほどかけて引き上げをしていただきました。斜面の下には民家もあり、これから水害も増えてくるので、不安でしたが雨が増える前に対処をしていただけて一安心です。大きなタブノキ私たちはみなさまのご支援のおかげで、着実に前に進めております。何千年に一度の規模と言われる地震で、奥能登全域が壊れ、景色もガラッと変わりました。千年の間で同規模の地震がありながらも、能登の人々は命と文化を繋いできました。視点を変えれば、私たちは歴史の中の大きな節目に立ち会っている。今、ともしびが消えかけながらも作り上げ再建したものがまた、何百年と続いていくかもしれない。さらにそれにはたくさんの人が関わり、協力してくれている。そう考えると、意欲と希望が湧いてきます。震災から半年経ち、報道も減り実情がわからない方もたくさんいらっしゃると思います。壊れて傾き、隙間風のふく家に、住んでいる方もたくさんいます。まだ水道管が直らず水が出ていない地域もあり、何千人とまだ避難生活をされています。半年間、水が出ないって、想像できないですよね。半年経った今も、能登に関心を持ち、ご支援をくださっている皆様には感謝しかありません。ありがとうございます。宮司がハート型に見える丸太を発見して、神社の境内に保管しています。伐採に携わる方曰く、こういった形で真ん中にしっかり芯があるものは見たことないのだそうです。酒垂神社に祀られている大山祇命は、長寿の神である岩長姫と、美貌の神である木花開耶姫の二人の娘を宮家(ににぎ)に嫁がせたとされています。縁結びのお参りの際に、ハート型の御神木にお力をいただけるかもしれません。
6月7日アップデートご存知の方もいるかもしれませんが、6月3日に奥能登で起きた震度5強の地震がありました。私は関東にいましたが緊急地震速報が鳴り、震源が能登だったので、心臓が止まりました。傾いていた家が新たに倒壊する被害もありました。当社は、自宅の方は大きな被害なく怪我もありませんでしたが、神社の壁が新たに崩れる被害がありました。1月以来の大きな地震。みなさん不安な気持ちを抱えて今も生活しています。これ以上被害が広まらないことを願うばかりです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー5月7日、東京や山梨、石川北部の方から、たくさんの人が集まり、神社の復旧作業を行いました。この日はプロジェクトパートナーのQINOチーム、鳥居の撤去からずっとお世話になっている災害ボランティアOPEN JAPAN、発災当初から炊き出しなどの支援活動をしているかえる団、子ども含め総勢30名ほどで神社での作業をしました。作業は三つありました。①参道の復旧作業②木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業③御神木のDNAを繋いでいくための苗木づくり①参道の復旧作業空師の方に事前に切っていただいていた、倒木リスクのある杉2本が、参道の片方を埋めていたので、OPEN JAPANの重機と、チェーンソーで丸太を小さく切りながら手で運ぶ作業を行いました。階段が60段ほどあるので、重い木や杉葉を持って往復するのは大変だったと思います。。手で持てない大きな丸太はOPEN JAPANの重機で慎重に引き上げていただきました。OPEN JAPANのみなさんには支えてもらいっぱなしです。②木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業クラウドファンディングの返礼品である木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業を行いました。学生さんやお子さんも積極的に参加してくださり、つかれた?と聞いても大丈夫!と元気に最後までやってくれました。③御神木のDNAを繋いでいくための苗木づくり貴重な二百年杉である御神木杉。酒垂神社は200年前、江戸時代に大火で民家200軒と共に焼失し、先代の宮司・加藤吉彦が今神社のある高台に神社を移設したという過去があります。樹齢200年の御神木も、その時に吉彦によって植樹されたものである可能性が高いことがわかりました。年輪の中心が黒っぽく、目の詰まった二百年杉は、戦後に植えられた杉と品種が違うのだそうです。先祖が植えた御神木のDNAを繋いでいくために、植樹をしようと思っています。そのために、今回は杉葉を植えて苗木をつくる作業を行いました。お子さんや女性を中心に、栄養のある土に杉葉を植え、苗木の成長を待ちます。この作業とは別に、秋ごろに種を撒く方法も試すために、杉葉から種を取る作業も行いました。震災で御神木のあった場所は木が倒れ、倒れそうな木は伐採し、ほとんどまっさらな状態になりました。ここからが私たちのリスタートです。200年前、先祖は家も宮もなくし、まっさらな状態からの再スタートでした。私たちには、傾いていても神社と家があり、協力してくださる方々がたくさんいます。たくさんのご支援のおかげで、着実に前に進めていると確信しております。引き続き心放つことなく、見守っていただけますとありがたく思います。
一昨年、コロナ禍真っ只中に開催された「あばれ祭」を初めて見た。その非日常性と迫力に圧倒されるとともに、人智を超えた、まさに神の力を感じた。昨年のあばれ祭では地元の能登の方々と一緒にキリコを担がせてもらい、溢れんばかりのエネルギーに包まれ、共に歓喜を味わった。酒垂神社はそんな祭を支え、その鳥居は祭の象徴であるあばれ神輿のスタート地点に位置する無くてはならない存在だ。震災後も能登を訪れ、これまでに三度酒垂神社で手を合わせた。古来から全国の神々が流れ着いたとされる酒垂神社は、地域を超えて想いや祈りが集まってきた場所。宇出津の方々の心の拠り所である酒垂神社が、氏子の枠を超えた想いを受け取り、のり力強く復興の歩みを進められることを願います。これまでお世話になってきた能登に少しでも恩返しができるよう、微力ながら支援させていただきます。noteあばれ祭りで燃え盛る神輿を目の前に、生きる意味を突きつけられた夜https://note.com/manabuohara/n/n3d84582881ef大原 学一般社団法人マツリズム 代表理事/マツリテーター全国の祭の担い手支援を行うーーーーーーーーーーーー大原さんは5月31日、大手町にて能登のチャリティーイベントを開催されます。能登町在住 能登のワイルドなコンテンツを伝え続ける辻野 実さんと大原さんで対談形式で祭り・震災のことについてお話をされます。私も少しだけお話しする予定です。お時間の合う方がいらっしゃいましたら是非。あばれ祭りは今年7月5日、6日で開催が決定しております。5/31(金) 19:00〜 @大手町チャリティー企画「能登のワイルド」イベント開催します!能登の祭や風土の魅力を表現し、能登に生きる人々の「生き様」を伝え続けるデザイナーの辻野実さんにお越しいただきます。辻野さんが主宰する『能登のワイルド』の活動を、写真や映像を交えて辿るとともに、能登に関わることや能登における祭の意味をマツリズム大原が対談形式で掘り下げます。能登の祭や文化をきっかけに、自分たちにもできる身近な支援を考えてみませんか?能登の地酒やおつまみも準備してお待ちしています!【登録必須】お申し込みはこちらからhttps://notonomatusuri.peatix.com/view---------------------------------------------------祭の力で人と町を元気に 「能登のワイルド」-これからの共助のかたちを考えよう-日時:2024年5月31日 (金) 19:00-21:00会場:3×3Lab Future東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル1階主催:一般社団法人マツリズム共催:能登のワイルド 協力:エコッツェリア協会、能登のわプロジェクト----------------------------------------------------<写真と映像で感じる「能登の祭り」>「熱くて、優しい」と謳われる、能登人のアイデンティティと言われる能登の祭。最も有名なキリコ祭は夏の約3ヶ月間、奥能登地域で約200もの地区で行われてきました。神様や自然との関わりも深く能登の精神性が詰まった能登の祭りは、文化庁の日本遺産にも指定されるほど文化的価値も高いです。震災の影響で開催が危ぶまれる中、あばれ祭など開催を宣言する地域も出てきています。今回は能登のワイルドの映像や写真を通して、能登における祭の意味を共に考えましょう。「熱くて、優しい」と謳われる、能登人のアイデンティティと言われる能登の祭。最も有名なキリコ祭は夏の約3ヶ月間、奥能登地域で約200もの地区で行われてきました。神様や自然との関わりも深く能登の精神性が詰まった能登の祭りは、文化庁の日本遺産にも指定されるほど文化的価値も高いです。震災の影響で開催が危ぶまれる中、あばれ祭など開催を宣言する地域も出てきています。今回は能登のワイルドの映像や写真を通して、能登における祭の意味を共に考えましょう。<対談:デザインの力を信じる男 ✖︎祭の力を信じる男>能登にUターンした辻野実が取り組むプロジェクト「能登のワイルド」とは?過疎問題をなんとかしたいと能登にUターンし、能登の祭や風土の魅力を表現し、能登に生きる人々の「生き様」を伝え続ける辻野さん。能登の魅力を伝えるブランド『能登のワイルド』の活動を辿るとともに、能登に関わること、能登における祭の意味をマツリズム大原学が掘り下げていきます。また、震災後の現状についてもお話を伺いながら、能登に行く方法・ボランティア活動に参加する方法についても教えてもらいつつ、今自分たちにどんなことができるかを一緒に考えましょう。〜能登の地酒とおつまみを食べながら交流会〜ゲスト:辻野 実 / 能登のワイルド 代表1982年生まれ、鳳珠郡能登町 (旧能都町) 出身。高校卒業後、大阪の大学へ進学し、マーケティング会社に就職。2007年の能登半島沖地震を機 に石川県に戻り、金沢市内の企業で 4年間 勤める。2012年ウェブデザイナーとして独立。2016年 能登町の祭りや風土を映像・写真で紹介する「能登のワイルド」プロジェクトを立ち上げ、様々なイベントなども企画。2018 年デザイン会社 『SCARAMANGA(スカラマンガ)』 を法人化。能登町定住促進協議会の ホームページやブログにも携わる。ファシリテーター:大原 学 / 一般社団法人マツリズム 代表1983年神奈川県南足柄市生まれ。早稲田大学在学中に祭りに出会い、人生を懸けて取り組むことを決意する。2016年にマツリズムを法人化し、首都圏の若者向けの祭り参加型企画を展開し、これまで全国16地域で500名以上が参画した。近年は、祭の持続可能性をテーマに地方での講演・ワークショップなど活動の幅を広げ、自治体や省庁・財団とも協働事業を行う。NHK等のメディアでも多数取り上げられ、祭の魅力やその本質を伝え続けている。昨年は能登町のあばれ祭と七尾市の石崎奉燈祭でキリコを担いだ。主催団体:マツリズムは「祭りの力で人と町を元気に」をモットーに掲げて活動している団体です。担い手不足に悩む地方の祭りと都市部の若者や外国人をつなげ、祭りの次代への継承と地域活性化を試みる新しいツーリズム ”Ma-tourism” を全国で展開してきた他、祭の担い手を対象とした祭りの価値を再発見するワークショップや、全国の祭の調査研究、祭りの力を活かした人材育成・組織開発支援等も行っています。2022年5月には雑誌Forbesにて「新しい社会構築の担い手となる非営利団体30選」に採択もされました。https://www.matsurism.com/共催団体:能登のワイルド通称日本の寝癖。北陸のくるぶし。雪国、日本海、半島で独自に進化した文化はまさにワイルド。奇祭満載の能登町の普通じゃないワイルドなコンテンツをお楽しみください。https://notonowild.com/https://www.instagram.com/notonowild/
私共の店は石川県白山市の白山比咩神社様という大きな神社さまの境内にありまして、神社という場所は「神様と共に生きる」という日本人が日本人らしく生きる為の大切な心を伝えるだけではなく、日本人にとって非常に大切なものを守っている場所だと、祖父や父からずっと教えられてまいりました。能登においても、そのような大切な場所が、地震により大きな被害を受け、未だ復興の兆しが見えておりません。この度の能登半島地震では、私共の多くの友人が被災して、心にも大きな悩みと痛みを抱えております。あまりに身近に起こったことでしたので、私共がたまたま無事だったという幸運を、何かの形でお返ししたいと、少しずつですが、お手伝いさせて戴いております。どうぞ、皆様のほんの少しのご支援から、大きな大切なものが救われます。宮司さまもご家族様も懸命に頑張っておられます。どうぞご支援をよろしくお願い申し上げます。料理料亭 和田屋https://www.tsurugi-wataya.co.jp石川県白山市三宮町イ55-22021ミシュラン一つ星獲得2021ゴエミヨベストホスピタリティ賞受賞
こんにちは、藍子です。たくさんの方にご支援いただき、予想以上の支援の輪の広がりに驚いております。本当にありがとうございます。私の拙いラジオのお話を聴いて、ご支援してくださった方もいました。たくさんの温かい応援メッセージも、家族で拝見し、すごく励みになっています。復興の未来、見通しがつきづらい現在地におりますが、たくさんの方に応援いただいて目の光を失わず、少しずつ前に進めています。ここ数日、日々の余震で傾きが増していた御神木を2本、切っていただいていました。ご対応いただいた薬師さんは能登町で特殊伐採をする方で、傾いた15階建ビルのような高さの杉に、縄やチェーンソーなどシンプルな装備で登ります。空に近い場所で仕事をするので、「空師(そらし)」と呼ばれるそうです。命懸けの考えられない神業です。そして75歳で現役です。私はこの方を崇めたい気持ちになります。伐採のプロたちによると、御神木は近年植えられている杉と品種が違うそうで、年輪が黒っぽく、密度が高い「二百年杉」という貴重なもののようです。二百年杉は江戸時代に生を受けた超高齢杉のことで、近年植えられた杉と品質が遥かに違い、良いものなのだそうです。左から二百年杉、百年杉、六十年杉木目の密度と色が、全く違うのが分かります。今回の震災で神社の修繕の材に使い、また飲み物や御守りにするということは、本当に類い稀なる機会であると確信しました。この二百年杉のDNAを受け継いでいくため、苗木を作り、植樹をして繋いでいきたいと思っています。引き続き、応援よろしくお願いいたします!