こんにちは!横川kitoの白水です^^
国登録有形文化財 池田家住宅の再生・事業化プロジェクト、GW中も着々と進んでいます。
今回のクラウドファンディングもまもなく折り返し地点。
先日、池田家住宅リノベーション途中経過の内覧会を開催しました。
現在の屋内リノベーションの様子と、合わせて行った横川kitoオープン3周年記念懇親会の様子をお届けします!
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集合場所は、横川の玄関口「大隅横川駅」。
明治36年の開業以来、ずっと現役で活躍し続ける鹿児島県内最古の木造駅舎です。
横川は江戸末期~昭和中期まで約300年間金山で栄えた物流拠点の町。その歴史を物語る駅でもあり、池田家住宅と同じく国の登録有形文化財に登録されています。
築121年目になる大隅横川駅、池田家住宅を語るには外せないスポットなのです。
当日は駅についてのミニクイズなども出しながら、まずは大隅横川駅についてご紹介しました。
さあ!駅を楽しんだところで、本題の池田家住宅へ出発です!
ぞろぞろ~っと行列を作って歩きます。私がめっちゃ楽しそう(笑)
↑の写真には写っていませんが、すぐ横には伊佐市方向から川が流れています。池田家住宅の歴史紹介ではこの川がポイント。昔は伊佐から川伝いに船で伊佐麻衣を運んできて、池田家の裏で荷揚げし、横川駅へ運んで鉄道で加治木方面へ流通させていたそうです。
国登録有形文化財 池田家住宅のリノベーション進捗
到着しました!明治末期(明治30年ごろ?)に建てられた国登録有形文化財 池田家住宅、今回のクラウドファンディングのプロジェクトでリノベーションに取り組んでいる建物です。
昔は「池田商店」という名前で穀類や塩・タバコなどの商店を営んでいた場所。
普段は雨戸が閉められていて中に入ることはできませんが、リノベーションが終われば、誰でも気軽に立ち寄って寛いだりお買い物ができるお店として再生します!
その時が来るのを私たちもとても楽しみにしています。
明治時代の面影がたくさん残るこの建物。
↑の写真は軒下についている模様なのですが、実はこれ、屋根の空気穴なんです!この部分にデザインを入れるお洒落さ、今の建物にはなかなか見られないなぁと初めて見た時に感動しました。
明治らしさを感じる、私のお気に入りポイントです。
中に入ると、皆さん「おお~!」という声が上がります。
歴史の経過にしか作り出せない独特の雰囲気があるんですよね。
↑もともとの中はこんな感じ。畳が4間あって、障子を全て開けると広々とした和空間が広がります。
写真中央の少し右側に写っている「太田胃散」の木箱が超レトロ!!きっとここが商店を営んでいた頃の備品ですね。
現在は工事のために家財を全て他の場所に移して畳を剥がし、お店としてたくさんの方々に心地よく楽しんでいただくための空間づくりに入っています。
↑そうそう!池田商店時代にタバコ販売で使われていたこのレジカウンター。リノベーションが終わったら綺麗に磨いて、このままお店のレジカウンターに使おうと思っています♪
↑お庭を眺められる落ち着いた雰囲気の縁側。ここはこのまま、菓子店&gallery横川正丸屋のお菓子を楽しめる素敵な縁側席になる予定です。お庭も徐々に整備を進めています。
↑ちょっと見づらいですが、Before写真。奥に古いお風呂とお手洗い、台所があります。ここは今回のリノベーションで一番変わるスペース。
↑Beforeの写真とほぼ同じ位置から撮った写真です。(Before写真手前に写っている階段をくぐってすぐの場所から撮影)全然違いますよね(驚)
台所が菓子製造キッチンに、旧お風呂場は全て解体してパントリーや商品梱包を行う作業場に、そして写真右端のスペースには車椅子も通れる広さのお手洗いがこれからできます。
↑菓子製造キッチンができる場所から座敷を向いた写真。中央部分にはこれからL字のカフェカウンターができて、作り立ての郷土菓子「げたんは」を食べられたり、美味しい霧島茶を味わえたり、いつか自分でお店をひらきたいという夢を持つ人が短期・中期で借りてトライアルできるレンタルカフェになったりします。
↑こちらが平面図。この設計図を詰めていく過程で大家さん・施工会社さん・弊社で何度も話し合い、約3か月かけて図面が確定しました。
↑左側がカフェカウンターのイメージ。ここに元からおいてある、昔使われていた棚やテーブルをそのままディスプレイに使う予定です。
↑昔、池田家住宅で使われていた家具たち。もうこの時点でワクワクしますよね!ディスプレイでどんなふうに活かせるかな~と妄想中です♪
↑こちらは展開図。菓子店&gallery横川正丸屋としてオープンしたあと、こんな風に地元の方々や町外からのお客様が一緒に寛いで交流できる場所になればと思っています。
横川kitoオープン3周年記念イベントと横川正丸屋コンセプト発表
内覧会参加後は近くの当店(cafe&guesthouse横川kito)へ移動して、オープン3周年記念懇親会&池田家住宅リノベーション後のコンセプト発表です!
みなさん、私の知らない間に集合写真を撮っていた…楽しそうです(笑)
店内はたくさんの人!!みなさん、開業前から力を貸してくださっている大切な仲間であり、応援者です。地元内外から45名も集まってくださいました!
↑台湾からの移住者の彼女。普段は横川からリモートで日中翻訳やリサーチャーのお仕事をしつつ、たまにメイドさんとして県内のイベントなどを盛り上げるお手伝いをしています。この日はウェルカムドリンク係を手伝ってくれました^^
他にもいろいろな移住者の方々がいて、地元に馴染みながらそれぞれの特技を活かして暮らしているのが横川の町。
池田家住宅のリノベーションが終わり、横川正丸屋がオープンしたら、この町に更に面白い化学反応が生まれること間違いありません。
↑裏庭や屋内座敷でBBQを楽しみつつ、いよいよ池田家住宅リノベーション後にオープンする「菓子店&gallery横川正丸屋」コンセプト発表スタートです!
「菓子店&gallery 横川正丸屋」コンセプト発表
↑コンセプト発表の撮影動画。(※音注意!ちょっと賑やかです)
投影資料は↓をご覧ください^^
リノベーション後にオープンするお店の名前は「菓子店&gallery 横川正丸屋」
横川発祥の郷土菓子「げたんは」の製造販売を中心とした甘味の菓子店。
そして手づくり雑貨やセレクトされた古着・古着物などを扱うgallery。
かつて池田商店を営んでいた頃に使われていた屋号紋「丸に正の字の”まる正マーク”」を新しいお店でも使ってほしいというリクエストを大家さんからいただき、「歴史を受け継ぎながら、これからの未来づくりに真正面から取り組んでいく」想いを込めました。
そもそも、なぜ今回の挑戦に至ったのか?その理由は主に3つです。
1.まちの財産であり文化財でもある池田家住宅。空き家になっている現状をなんとか変えたい。町の未来の可能性をつくる場にしたい!という想い。これは私たちだけではなく、大家さんや地元の方々も同じ想いを持っています。
2.昔は他地域から視察が来るほど力を入れていた特産品づくり。高齢化や担い手不足の問題でお土産になるような加工品づくりは途絶えてしまいました。
横川を訪れた人が、帰った後も町のことを思い出したり、楽しめたり、周りに紹介できたりするお土産物を増やしていきたい!横川発祥の郷土菓子「げたんは」製造販売はその第一歩です。
地元の方々を中心に雇用したり、地元食材をたくさん使って、きちんと町の経済に繋がるようにしていきたいと思っています。
3.暮らしていると、良い面も改善点も見えてきます。「やってみたいことに地元で気軽にチャレンジできる」そんなチャレンジ環境がこの町にはもっと必要だと感じています。
子どもたちや子育て世代にも夢に向かって少しずつ進んでいる地元住民の方々はたくさんいますし、定年された後の時間を新しいチャレンジに活用されている方々も多いです。
そんな地元のたくさんの人たちが、その想いを気軽に形にできて、お披露目ができたり、応援者を募れる場を増やしたい。
横川正丸屋のレンタルスペースはその一助になります。
【横川正丸屋ができたら楽しめる4つのこと】
横川に残る発祥レシピを参考にした「げたんは」を店内で味わえたり、お土産に持って帰れたり。
ほかにも和風のお菓子を中心に和風甘味処として落ち着いた純和風のお店づくりを目指しています。
ここで製造販売する手づくりのお菓子は自然素材と地元の食材たっぷりで、子どもたちのおやつにも安心。
もちろん大人も、ちょっと一息つきたい時に楽しめる。そんなお菓子を作りたいです。
かつて地元の方々が農産加工場を立ち上げて特産品づくりをされていた頃のレシピ集。
実はこれ、池田家住宅にあったもの。
ここに書かれているものも、徐々に商品化していけたらと考えています。
手仕事で作られた雑貨やアート作品、また、きちんとセレクトされた古着や古着物、古道具などのアンティーク商品を展示販売するギャラリーも店内に併設。
ほかにも、アーティストやクリエイターの方々が作品や活動の様子を展示・PRできるギャラリースペースとしても貸し出すことで、県内のアーティスト・クリエイターの方々の背中を押せる場所でもありたいと考えています。
写真は2023年1月15日に池田家住宅で開催した1DAYアートギャラリーの様子。貼り絵で乗り物作品を手掛けられている冨吉郷太さんの作品。
「お菓子作りが趣味で、いつか自分のお店を持ちたい。でも最初から物件を借りるのは資金もかかるし、ハードル高いなぁ・・・」
そんなチャレンジしたいけど、最初のハードルの高さに迷っているという方は横川近辺にもたくさんいらっしゃいます。
市街地ならレンタルキッチンやレンタルスペースもありますが、田舎の地域からは遠かったり、なかなか予約も取れなかったり・・・
横川正丸屋のキッチンは菓子製造業を取得するので、自分のお店をトライアルしたい方や、マルシェで販売する商品を製造したい方にレンタルすることで、チャレンジの最初の一歩目・二歩目を応援することができます!
他にも、ワークショップやイベントの会場としても活用していただきたいと考えています。
例えば、地域のお母さんたちが手づくりしている布小物の作り方などを子どもたちや子育て世代に教えるワークショップなどがあったら、とても素敵だと思いませんか?
上記のやりたいことは全て、結局ここに繋がるような気がしています。
チャレンジしたいこと、もっと伸ばしたい特技や好きなこと、そういうものをここに来たら気兼ねなく語り合えて、それを応援してくれる仲間や伴走者が見つかる場所でありたいです。
このプロジェクトに取り組んでいるメンバーは全員が自分の事業を持つ経営者でもあります。
実際に自分も体験してきて、今も挑戦を続けているからこそ親身になって相談に乗れたり、伴走ができるのです。
長くなりましたが、こんなことを考えながら、日々着々と準備が進んでいます。
たくさんの応援そして仲間になってくださる方々と一緒に、この場所を「ヒトと夢を育てる拠点」へ育てていきたいと思います。
横川kito3周年記念イベント、池田家住宅リノベーション内覧会とコンセプト発表へお越しくださった皆様、
そしてクラウドファンディングでご支援や情報拡散にご協力くださっている皆様、
本当にありがとうございます。
クラファン期間ももうすぐ折り返し地点!!一緒にさらに盛り上げていきましょう!!引き続きのご協力をお願いします!
横川kito 白水