パトロンの皆さま、私たちのプロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございます。
山田絢絵と申します。
私は宮城県の仙台市で生まれ育ち、"貧困"とはあまり縁がない生活を送って来ました。
20歳の時、初めて日本の外に出て、バングラデシュで貧困を目の当たりにしました。
飛行機で数時間移動しただけでそこにはスラムがあり、教育を受けて大学に行くということは当たり前ではない、そんな不平等な世界を知りました。
その後、大学を卒業後デンマークで貧困を学ぶ2年間のプログラムに参加し、1年間デンマークのフリースクールでアシスタントティーチャーとして働きました。勤務終了後の今年の2月からマラウイの教員養成カレッジで働いています。
働き始めてすぐに気付いたことは、学費を払えない。そんな子が沢山いるということ。そして、与えられることに慣れきってしまっている人達。
貧しい子たちの学費を払う団体はありますが、みんながみんな援助を受けられるわけではありません。。
私が働いている大学ではChifundo(ご加護)プロジェクトがあり、私の生徒が中心となって学校内やコミュニティで働き、稼いだお金を学費が無くて困っている子に寄付をしています。
でも、このプロジェクトに参加している生徒自身がお金が無くて退学を余儀なくされているのが現実です。
お金を稼ぐ機会が中々ないのです。日本だったら簡単に見つけられるアルバイト。でも、ここではそれも難しく学費を補えるだけの金額を生徒が賄うのは非常に難しいです。
そこで、私はモリンガと学費を結びつけました。日本でも少しずつ需要が高まりつつあるモリンガ。生徒が作ったモリンガの粉末を日本で売り、その売り上げを生徒に与える。
働いた者だけが得ることが出来るこのシステムは、与えられることに慣れきってしまっている彼らの精神を鍛えなおすことが出来ると共に、彼らが教育を受け続けることが出来る鍵になると信じています。
山田絢絵