演劇/微熱少年 vol.7 『めいく みぃ すまいる、あげいん』大竹直のひとり芝居 『見えないけど、本当のこと』群馬県立館林美術館での公演を無事に終了いたしました。320名ものお客様に足を運んで頂き、その内『困った割』を利用して6名の方にご観劇をいただきました。皆様のご支援に改めて感謝申し上げます。残りの原資は次回公演の『困った割』ご招待枠に使用させていただきます。また、リターンの動画制作も鋭意進めております。こちらも出来次第、皆様にご覧頂けるよう準備を進めます。引き続きよろしくお願いいたします。
『困った割』をご支援いただいている皆様、ご興味を持っていただいている皆様、いつもありがとうございます。演劇/微熱少年 vol.7 『めいく みぃ すまいる、あげいん』では既に2名の方から『困った割』でのご予約を頂いています。皆様のあたたかいご支援でお招きすることが出来るゲストの方にも、皆様にも、観劇への機運を高めて頂けたらと、公式の宣伝用ビジュアルを着々と更新しています。今回は、今日までに発表した公式ビジュアルを解説とともに一気にご覧頂きたいと思います。公式ビジュアル第1弾公式ビジュアル第一弾はポスター・フライヤー・バナーなどに採用されている花の写真と英文のコラボレーションです。花の種類と色、英文の内容は、本作『めいく みぃ すまいる、あげいん』の物語の世界観の表象になっています。公式ビジュアル第2弾公式ビジュアル第3弾公式ビジュアル第2弾・第3弾はキャストの集合写真です。この撮影日は顔合わせ・読み合わせの日でしたが、それぞれの服装や表情が既に役柄を反映していました。公式ビジュアル第4弾第1弾の花の写真の別バージョンです。通常のフラワーアレンジメントでは中心になる花とそれを補完するアレンジが主流ですが、これは3つの花がそれぞれメインでもありまとまって一つになるようにアレンジされています。トライアッドカラーハーモニーと言います。一度撮影した写真から花の部分だけを切り抜いて、色味を変えてステッカーのようにもう一度貼り直す、という手間をかけています。公式ビジュアル第5弾登場人物の背景に関わるイメージを表現しました。どんな世界観をイメージされたでしょう?後方の街は実際の繁華街の写真をアニメ風に加工しました。答え合わせは作品をご覧になってください。公式ビジュアル第6弾アーバン/サイバーなイメージの男性キャストに対して女性キャストの集合イメージはポップアート風。カラーと並び順、添えられたテキストにも大きな意味があります。こちらは大竹直の作・演出・出演によるひとり芝居『見えないけど、本当のこと』の作品世界観をビジュアルイメージ化したもの。アキレス腱を伸ばす、飲み屋街をうろつく…そんな男の日常が背景となります。よろしければ劇場にも足をお運びください。公演詳細はこちらから
演劇/微熱少年 vol.7 めいく みぃ すまいる、あげいん 読み合わせ会では、上演台本の読み合わせのほか、宣伝用写真の撮影や劇中に登場するダンスシーンの振付のキャストへの移しも行いました。舞台監督の久保田雅彦 芸歴40年のベテランの視線の先には…今回、振付を担当するのは川田夏実。普段はストレートプレイ・繊細な会話劇が中心の演劇/微熱少年作品ですが、今作では劇中で登場人物が「踊る」ことが必然のストーリー。栗原一美、田村菜穂、村山朋果、3人のフォーメーションダンスが物語の重要な鍵になります。栗原一美、田村菜穂が川田夏実から振りを移されていて…聴覚や視覚に困難を抱える方にも舞台を楽しんでいただくためのアプローチは様々な取り組みがあると思いますが、字幕表記や音声ガイドなど特別なツールを使わず、舞台に立つ俳優の表現だけでそれを埋められないか?という発想が今作の演出の根幹にあります。舞台上にあるものを100%届けようというのは表現者側のエゴではないか?と、ある方から指摘されたことがきっかけでした。正直、ハッとさせられました。「ポスト・トゥルース」なんて言葉を使わなくても、わたし達は自由に現実を解釈して、新しい事実を創り上げ続けているのだ気づいたからです。その答えの一つが「踊る」という演出につながったのです。自分の振りをさらい終えてフロアに佇む村山朋果その演出や表現が上手くいくかは、まだ確信を持てていません。しかし、表現者が一つのメッセージだけを届けるために作品を創るのではなく、観る方が作品から多様な解釈を引き出すならば、その観方も多様であっていいのだと、そう考えています。(加藤真史)
演劇/微熱少年 vol.7 めいく みぃ すまいる、あげいん 滞在制作は5月からですが、もう待ちきれないキャストからのリクエストで上演台本の読み合わせ会が行われました。作品の理解や台詞の解釈について熱心に議論する酒巻誉洋・加藤亮佑・新井聖二キャスト6人に加え、作・演出の加藤真史、振付の川田夏実、舞台監督の久保田雅彦が集まり、「台詞を声に出して読む」ことで作品や登場人物の理解を深めました。田村菜穂のスチル撮影。スマホで「女優ライト」を手作りする村山朋果と久保田雅彦(笑)それぞれ普段は別々のフィールドで活動する人たちが、ひとつのプロジェクトのために集い、作品づくりをスタートさせるときの高揚感は素晴らしいものです。けっして大規模なプロジェクトではなく、小さな座組で関わる人たちの意欲と献身に支えられての制作ですが、そんなキャリアも実績もある人たちが、子どものようにはしゃぎながら作品に向き合っている様を眼にして、この作品への確信のようなものを感じました。様々な方に届けられるよう、いよいよ制作スタートです!(加藤真史)