それは朝9時の1本の電話から始まった。
『早くからすいません、○○不動産ですぅ』『あ、昨日の...お世話になります』『あの実は、昨日見落としてまして...書いて頂いた申込書類、緊急連絡先“知人”とありますが、身内の方でないとダメなんですぅ』『私、もう身内1人もいなくて...記入した“知人”は“婚約者”なんですけどダメですか?』『はぁ。前例はないんですが確認してみますぅ』
折り返しの結果は、身内以外は受付けられない、の一点張り。こちらも各方面の知人に相談してみる。『保証人増やすのを提案』『彼に法定代理人になってもらう』等の意見をもらい、当の“婚約者”という名目に知らぬ間に仕立て上げられていた同居人(♂)に相談。『俺の手続きが1番簡単なの何?』『結婚して身内になるじゃね?』『なら、それでいいよ』『じゃあ、急いで役所行こう』『何で急いでんの?』『早く物件の審査でOKもらって、開業したいんだよ、こっちは!!』
こうして半ば逆ギレの会話で、我々にとって何の思い入れもない5月11日(仏滅)の入籍が決まりました。
不動産屋にも、本日入籍して身内が出来る(作る)旨を連絡、審査は待ってもらえる事となる。
私の本籍地は東京西側の都市で、往路で敬愛する我が所属ユニット『お悔やみシスターズ』に運命の荒波にのまれた事の報告と保証人の依頼を行う。幸い2名と復路の新宿駅で合流となり、改札越しのやりとりにて保証人欄記入完了。
そして...居住地の役所に16:30に駆け込み、16:45に苗字が変わりました。入籍決意より約6時間の出来事でした。
それにしても...急いで家を出たのでパンツ、靴下、下着は昨日と同じ、顔は洗ってなくてすっぴん、服は以前中野ブロードウェイで675円(税込)でいい買い物したと悦に入っていたチェニック...普通婚姻届出しに行く時っていい服着ていくもんなんですかね?今回はやむを得なかったので、次回があったら気をつけようと思います(違う)。
変な話しですが、物件決まったら嬉しくて泣くかもしれない。苗字変わったけど、昨日と今日は特に変わらないし、明日もそんな気がする。