こんにちは、故郷喪失アンソロジーの藤井佯(ふじい・よう)です。
おかげさまで、クラウドファンディングは残すところあと4日となりました!
ぜひ駆け込んでくださいね……!
今回は、「論考で書けなかったこと、論じてみたかったこと」を紹介します。
いやあかっこ悪いんですけどね。
もともと、下記のような点を論じたいと思っていました。
・石牟礼道子と故郷喪失
・大江健三郎と故郷喪失
・越境文学と故郷喪失
・安部公房と故郷喪失
・故郷喪失を故郷喪失者が語ることについて
ま〜〜〜〜あ時間と紙幅が足りなかったです。文献も足りなかったし。まずは私の怠惰と言って差し支えないです。しかし、いきなり本論を差し置いて各論へ飛ぶわけにもいかず、結局本編に含まれるのは「日本における故郷喪失って何だったのか、そして今書かれた故郷喪失はどのようなものか」を中心とした論考に落ち着きました。もっと色々書きたかったですがなかなか難しかったです。各論はいったん置いておいて、本論だけを丁寧にやろうということになりました。話し足りないことたくさんです(とはいえ読めていない文献ばかりなので論じようとしてもたかが知れていると思います)。それでもまあ、なかなか面白い資料が集まったので、故郷喪失アンソロジーを出し終わってからゆっくりそちらに取り掛かるというのもありですね。故郷喪失と越境文学は、越境したという事実に関する感慨が大事になってくるのかなと思いますが、細かなことはまだ要検討です。石牟礼道子は故郷喪失の作家であるということはどこかでちゃんと論じたいです。また、同じように故郷喪失の作家といえば、カフカや安部公房なども。各論をやっている紙幅は本編になかったので、またの機会となりますが。いずれお話できればいいなと思います。代わりに本編では下記のようなことを語っています。
・日本における「故郷喪失」概念の変遷について
・日本における「故郷喪失」をめぐるアイデンティティの変遷について
・現代の「故郷喪失」がいかに見出されるかについて
・現代の「故郷喪失」にあたって、どのように故郷喪失がなされるか
・ハイデガーの故郷喪失について、そうしたやりかたで書かれた「故郷喪失」の物語について?
・故郷喪失者はなぜ故郷を守らなければならないのか
・故郷喪失者は故郷を守ることで自分以外の故郷を守ることができる
・故郷喪失者の使命とは
こうして箇条書きにするとたいそうなものですが、実際はそんなことないので慄かないでください。わかりやすい論考だと思います。書けなかったことは今後の課題にするとして、引き続きがんばっていきたいと思います。
以上になります。残すところあと4日! 故郷喪失アンソロジー、ご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします……!




