感謝!
北川啓介教授がインスタントハウスを届けてくださいました!
4月19日(金) 名古屋工学専攻(社会工学領域)/高度防災工学研究センターの北川啓介教授により当院にインスタントハウスを届けてくださいました。
発災から4か月も半ばを過ぎようとしています。けれど志賀町は何も変わってはいません。いまだに続いている余震で 仮修繕しても道路はすぐに穴が開き、周りの家々は傾きが増しています。倒壊してしまった建物もそのままです。
高齢化している町での課題は 家から荷物を運び出したくても力がありません。壊れた屋根の修理も修理会社が少ないため順番を待たなければなりません。修繕も同じです。けれどその順番は1年後かもしれないというのが現状です。仮設住宅も順番待ちです。
住処が決まらず当院で生活しているスタッフ、県外から期間は限定されますが力を貸して下さる方のために 当院も仮設住宅が作れないかと相談したのですが費用が高額で断念いたしました。色々な方にご相談致しましたところ北川啓介教授 をご紹介頂きました。ダメもとでメッセージをお送りしたのですがすぐにご返信頂き、ご尽力下さいましてのお届けです。
インスタントハウス」は、教授が開発し、屋外用のものは2月のトルコ・シリア地震の被災地にも設置されたそうです。送風機で気球のように膜を膨らませ、続いて内側から断熱材を定着して、たった3人であっという間に建ててくださいました。廉価性、簡便性、速度性、技術性、汎用性に優れ、住まいとしての断熱性や遮音性にも長け、寒暑、風雨、積雪、地震、強風などの外的要因の影響さえも受けにくく、エネルギー消費を最大限まで抑えられる住まい方法で生活できるそうです。 すごいです!
北川啓介教授 本当にありがとうございます。お忙しい中輪島で1棟建て、駆けつけてくださいました。到着し、休む間もなく作業に入って下さったのです。
直径5mだそうです。
空気がどんどん入っていきました。
完成!
本当にかまくらみたいです!
夏は冷風機1台で涼しくなり、冬も電気ストーブで暖かくすごせるなんて ホントに画期的すぎます!
能登の冬は厳しく 最近では夏も灼熱地獄
現在なぜか電気のブレーカーがすぐに落ちてしまう当院にとっては
まさに オアシス!
本当に 本当に 本当に
心の底から 感謝申し上げます!
ありがとうございました。
呟いてもいいですか
志賀町は震度7を計測しましたが ニュースになることも少ない「家屋の倒壊」が主だという状況では 県や、国の関心度も低くなるのでしょうか。「仮設住宅」への入居も順番を待たなければなりません。壊れた家を修理するにもかかる費用は高額です。仮設を待てず町外で住処を求めこの町を出ていく方もチラホラ・・・
ここで生活するにも新地で生活を始めるのにも費用が掛かります。国が提示している被災者支援は半壊以上が申請できるものです。審査とは持ち家主立ち合いが不用で外側から目視(1回目)での調査です。終了後「調査済み」と記載された1枚の紙がポストに入っています。2~3週間後調査の結果が届きます。
これで何が分かりますか?
判定結果に不服がある場合は2回目の調査を希望できます。2回目は家の中 判定基準は家の壁にできた亀裂の具合だそうです。
亀裂は少なくても家が傾いている場合は?・・・
答えは 傾きの角度(30度以上)かどうかがポイント。センチメートルで表すと 6センチ以下だと点数としては低いのだそうです。 明らかに傾いていてドアも閉まらず 歩いていても足を取られ、 小さな子が走るとバランスを崩して壁にぶつかるくらいでも・・・
調査の方も「気持ち悪くなりませんか?」と質問するくらい体感で現れていても 判定材料では微々たるものだそうです。この傾きを修繕するには1千万~1千5百万だそうです。それでも半壊にもならないのです。修繕費に対する補助はありません。
2回目の審査請求ができる人はいいのです。高齢の方にそのような請求ができますか?
また、全壊の方だけではなく 全被災者を対象に修繕費の領収での補助があれば 修繕を考えている方も「修繕」しやすく なるのではないかと思います。
未来の町づくり 大きな被害を少しでも軽減でき、災害に強い 町を目指すには この大震災を受けた建物でそのまま生活を続けるというのは「安全」な未来に繋がるのでしょうか?年齢を重ねる度に瞬発力も低下します。今回は「家屋の倒壊」 が主な被害で人的被害は少なく済みましたが この準半壊 一部損壊と診断された家が多い中 今回同様の結果で終われると思いますか?
当院でも 現在震度1または、2クラスの地震でもかなり揺れを感じます。そして院内から空が見える部分の幅が広がってきています。
このプロジェクトで目標に定めている「移転・建替え」にむけ、専門職の方に内部を目視で調査して頂くと、「ここは危険ですね 離れた部分に段差が出てきています。次に少し大きな地震がきたら天井が落ちてくるかもしれないので注意してください」と心配して下しました。そこは、雨が降ると雨漏りし、3つ設置してあるバケツを眺め 「昭和や」と笑っていましたが その言葉を聞き 笑っている場合ではないと感じています。
当院は亀裂だけではなく沢山ありる空間からは 院内から空が見え ますし、フラットだった廊下に段差が出来ています
(判定は「準半壊」です。)
要項:「耐震を含まない修繕」に対する補助
それで「命をお預かりする施設や病院」が「安全」に「安心」を提供できるのでしょうか?
この震災を経験したからこそ言える事は、揺れが発生している状態では身動きできない。スタッフも人間です。今回の地震発生時 縦にも横にも上下にも揺れ、しかも揺れている時間も長かったのですが どこかに捕まっているのが精いっぱい。壁や天井からは大きなものや破片が降っくる 平常時では動け畝ないくらいの大きなものが部屋の真ん中まで移動する 棚からも 棚そのものも落ちてくる 廊下が離れ 壁が割れ 大きな音とスプリンクラーから降ってくる水
揺れが終さまって初めて患者様のそばへ行くことができたのです。今回は本当に運がよく 患者様もスタッフも人的被害はありませんでした。では次に大きな地震がきても同じように被害がないと言えますか。
既にこの激震を受けているのです。
人間も事故で損傷した部分や、過去に怪我をした部分が年齢の経過と共に過去の痛みが現れる 再発するといわれるのです。老朽化した建物で耐震もされていない状況で 今回と同じ結果を得られるのでしょうか?
私達はここで働くスタッフとして 安全に患者様の命をお預かりし、スタッフが働く環境が安全にであることが必要なのです。
何方が考えても「移転建替え」より「耐震を含まない修繕」の方が費用は掛かりません。
ですが世の中が高齢化し、介護施設は必要であるが故 「安全であることに拘る必要性」は大きいのではないでしょうか。
未来への架け橋プロジェクト:地域活性化と施設再建を目指す
このプロジェクトの折り返し地点となりました。能登は復興の1歩には程遠く 先が見えない現実と日々奮闘しています。
皆様のさらなるあたたかいご支援を 心よりお願い申し上げます。
目標金額達成のためプロジェクトのシェア等、支援者様のさらなるご協力をしていただけますと幸いです。