このエチオピアはMedium Roastにすると、フローラルなフレーバーがひと際はっきりとします。甘味が強く、口当たりが丸いのが特徴です。
それでは、当店で販売しているエチオピアのストーリーを見ていきましょう!
イルガチェフェの中でも高品質なコーヒーを生み出すイディド地区
古くから最高級水洗式アラビカの産地として知られていたイルガチ ェフェでしたが、2000年以降は、従来のトップグレードのGR2のさらに上をいき、味の広がりや奥行きを持ったGR1が生産されることで、近年のスペシャルティコーヒーの市場で、改めてその不動の存在感を確かにしました。ここ数年は、イルガチェフェの中でも、特に高品質で特徴的なコーヒーを産する特定地区の名前が知られるようになってきました。イディド地区もそのような地区の一つで、イルガチェフェ特有の紅茶を感じさせる優雅なフレーバー、特に 2023年クロップは、レモンキャンディのような甘さや、ライチや黄桃のようなフルーツフレーバーが際立っています。
イルガチェフェコーヒーのカタチ
イディド地区も属しているイルガチェフェコーヒー生産者組合連合 (YCFCU)は2002年に設立され現在23の生産者組合、30万世帯の農家 が属しています。小農家が多いイルガチェフェのコーヒー栽培面積は6 万ヘクタール。バナナや陸稲といった作物をコーヒーと一緒に栽培して います。基本的に小農家は家畜や野菜の残渣を使用し、堆肥として使用しています。生産者組合連合の活動は生産者の生活向上をモットーに行っており、自分たちで決めた品質基準に則り、通常のECXでの取引価格よりもプレミアム価格を各生産者へ支払っています。