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FC刈谷クラウドファンディング2回目の活動報告を書かせて頂く事になりました。背番号4番佐々木宏樹です。
明日から始まる地域CL茨城ラウンドに向けて、選手やスタッフ、チームがどんな思いを抱えていたのか。
全社の現地で見たこと感じたことをまとめてみました。前編後編の2部構成でお届けします。
今回のテーマは【見えざる何かを感じたとき】です。
ご存知の通り、全社で4位となり地域CLの出場権を獲得することができました。5日連続で5試合、選手もスタッフもサポーターも大変な日程でしたが、刈谷にいるかのような雰囲気を作ってくれてありがとうございました。
滋賀県で行われた全社で自分に課せられた役割は、ピッチの外にありました。試合前や試合後にいろんな選手とコミュニケーションを取って、チームのサポートをして、地域CL出場権獲得と全社2連覇を掴み取るということです。
勝利のために、パスを繋いだりゴールを守ったり直接的な影響を与えられないけど、試合会場に向かう選手バスに同乗したり、ケアルームやお風呂、食事会場で会話をして間接的に関わるといった形でした。
前十字靭帯再建手術からのリハビリ中で、全社のメンバー登録もされてません。そんな自分に声をかけてくれた茂庭監督の力になりたいし、佐々木宏樹なりにやってみようと思いました。
6:30 刈谷出発(6:00、5:30出発もあり)
8:00 滋賀のホテル到着
8:45 選手バス同乗
9:00 会場到着 準備
11:00 試合開始
13:00 試合終了 片付け
14:00 ホテル到着 お風呂やケアルームで過ごす
17:00 リハビリ
18:00 夕食
18:45 滋賀のホテル出発
20:30 刈谷到着
おおよそこの日程で5日間帯同しました。絶対に勝たないといけない試合が続く日々で、みんなが心身共に張り詰めた状況は高速道路を走り続けているようです。それなら自分は、サービスエリアみたいな存在になれたらと企みました。
①バスに乗る前に全員と必ず握手
大会期間中のルーティンとして取り入れてみました。5日間握手しよう、今日もやったりましょう、疲れてきてるねもう一踏ん張りだ、とか声をかけながら表情も見てました。日が経つと自分から握手しに来てくれる選手がいたのは嬉しかったな。
②ホテルでの過ごし方
試合を横から観て感じたこと、これまでの全社の話、結婚観などいろんな話をしました。少しでも気が休まるような時間になればいいし、練習や試合以外で共に過ごす時間が増えればチームがまとまっていくことを経験していたからです。
1回戦のRoute11戦は雨の中4-0で勝利。
2回戦の東邦チタニウム戦の前半は、風下でもあり苦しい展開が続きました。前半終了間際にチヒロ(大友千裕)が先制点を決めた時、なぜかわからないけど雰囲気が変わった気がしました。流れを掴むような1点になった気がしました。「見えざる何かを感じた」のです。
3回戦のヴェロスクロノス戦の前半は、刈谷クオリティが発揮されてました。粘り強く戦う、相手より一歩前へ出る意識が感じられました。チームとして団結して戦っている雰囲気は、試合を重ねて生まれているように感じました。しかし、1人退場して数的優位になってからは難しい試合展開になり2-2でPK戦に。
10人目まで蹴り合った結果、最後にシマ(大島遼介)が真ん中に決めて勝利しました。どっちに転んでもおかしくないドキドキ感は、自分がプレーしている以上に差し迫ってきて、サッカー観戦の醍醐味が詰まっていたように思いました。心が動くのは目には見えないけど、これも確かに感じたのです。
試合終了後のベンチに向かうと、泣いている選手が多くいました。泣いているスタッフもいました。それだけこの試合に賭けてたからこそ、湧き上がるものだと思いました。重圧から解き放たれたような雰囲気と共に、成し遂げたような雰囲気も感じました。
他会場の結果により地域CLの出場権は決まりました。絶対に負けられない試合を3日連続で行い、安堵感と疲労感まといながら宿舎に戻って来ましたが、次の日には準決勝があります。選手のコンディションを考慮して、大幅にメンバーを入れ替えることになりました。
刈谷で残って練習していたメンバーは、準決勝当日の早朝に移動でした。滋賀にいる4日間寝食"蹴"を共にしているメンバーと、勝ち上がる中で自然と生まれた一体感に上手く交わるのかと疑問を持ちます。お互いに思う気持ちが良い方向に向かうようにしたいと考えました。
後編に続きます。