昨日(9月3日)に目標金額の半分に達成しました。皆様、本当にありがとうございます。あと、半分、引き続きの応援をお願いいたします。
8月最終週に、フィリピン・ミンダナオ島のツアーに行ってきました。リアルな「らんとごん」の世界を体験してきましたので、ご報告させていただきます。何か所か訪問しましたが、メインで滞在したのが、下の地図にある「レイクセブ」です。標高が高いので涼しく、地名の通り、きれいな湖が広がる、自然豊かなところです。ダバオの空港から車で5時間ほどかかります。
絵本は「多様性」をキーワードにしていますが、現地は、思ったよりも「多様な」世界でした。
圃場の大きさも、育てているバランゴンバナナの数も、そして、バランゴンバナナと一緒に育てている作物も様々。そう、生産者が育てているのは、バランゴンバナナだけではないんです。絵本にも圃場のシーンが出てきて、「ココナッツ、カカオ、コーヒー、ピーナッツ。いろんなさくもつといっしょだよ」とあるのですが、本当にその通り。
例えば、ある圃場で、このような作物にあいました。さとうきび、コーヒー、サトイモ(のようなもの)、キャッサバ、ココナッツ。さとうきびは少しいただきましたが、自然な甘みでおいしかったです。生産者の中には養蜂をしている方もいて、バナナの香りがするハチミツになったらいいな、買いたいな、などと思ったりしました。
横道にそれますが、私たちがいった8月はドリアン、マンゴスチン、ランブータン、グヤバノなどちょうどシーズンで、圃場でも、庭先でも、お店でもいたる所で見かけました。「ここは歩いたら危ないよ」と言われて、上を見たら、たくさんのドリアンが!実際に落ちてきてケガをする場合もあるとか・・・。こんなにたくさん南国のフルーツを食べたことがないと思うくらい、たくさんいただいたのですが、この点からも多様な作物というのを感じました。
そして、動物もたくさん。絵本にもカラバオ(水牛)、うま、にわとりなどが出てきますが、実際もそうです。
「生」にあふれている世界でした。朝早くから鳥たちの声で起こされ(?)ました。
フィリピンは他民族の国家ですが、生産者の方の背景も様々。ティボリ族、マノボ・タサダイ族、オボ族などの方々に出会いました。それぞれ言葉も違います。「どうやって通じるんだろう」と疑問に思いますが、夫婦でも異なる言葉を使うというのもあるとか。
今回同行してくださった立教大学の石井正子さんも通訳する際、「混乱する〜」とおっしゃっていました。私も初めは言葉をメモしていたのですが、だんだんわからなくなってきてしまい、途中で諦めました・・・。
絵本でもこのような多様で、豊かな姿が伝えられるように、と思っています。今後、バランゴンバナナを食べる時に、少し印象が変わるように思います。このバナナはどこから来たんだろう、どんな方に育てられたんだろう、などと生産地や生産者により思いを寄せて、楽しめるように思います。