今回は、組み技についてのお話!
この写真を見て、あー!あの組ね!と思った方も多いのではないでしょうか?
今回のクラ選でも披露し、観客から驚きの歓声が起きました!
1人の選手の上にもう1人の選手が倒立で立つ(肩上倒立※けんじょうとうりつ)、その上を投げられた選手が前宙でこえる技です。神埼ジュニアでは、6年前より使用しており、構成ではD難度に位置付けられています。※僕たちは【けんじょう】と呼んでいます
発祥は、おそらく熊本県水俣高校。水俣最強時代に開発され【水俣スペシャル】として新聞にも取り上げられました。
その後他の高校にも使用する学校が現れてきました。
当初ジュニアの筋力では、無理だろうと思われており、ほとんど実施するところはありませんでしたが、神埼ジュニア、井原ジュニア、芦北ジュニアが入れ出したことで、ここ数年の全日本上位は、必ずこの技を入れています。
D難度が短い時間で取れて(その分動きの時間が長く取れる、タンプの偏りが出ない)、空間利用の採点項目もクリア、そして会場が盛り上がる(応援する時は盛り上げてね)という本当にスペシャルな技です!
じゃあなんでみんな入れないの?と思う人もいるかと思いますが、この技かなり難しいし、リスクが大きいです(u_u)失敗するとD難度もなくなり、接触減点、演技停止減点、最悪怪我で中断、、、ということも、、
というかそもそも5人では無理な技なんです。
ところが、今回神埼ジュニアでは、5人にでこの技に挑戦しています。リスクは、さらにでかく、、
成功するまでに何ヶ月もかかり、やっと安定してきたこの技。実はクラブ選手権では、最後の超える所でわずかなズレが!投げ上げられる選手が2人の選手の手にのった時、いつもなら真ん中にピタッとなるはずが、端っこの方に乗ってしまったのです。選手たち、そして監督はその瞬間【やばい】と思いました。
しかし、選手たちはすごい。瞬間の判断で投げる強さと方向を変え、上を飛ぶ小さい選手も空中での開き方を変えました。空中で体を少し早く開き、足を抜かすように超えた!
本番であの対応力。我がチームながらすごいです。ギリギリなのもあり、観客席からは大きな歓声が!佐賀に帰ってからは猛練習。次は、別の意味で大きな歓声を沸かせます!皆様祈りながらご覧ください。
そして、おそらく現在この技をやってるのは、神埼ジュニアだけかなと思っています。高校選抜では芦北高校がやっていたような、、、
さらに来年、ルール改正で、組の難度がC難度までとなります。そうなるとこの技も今年までかな、、、
感謝の気持ちを込めて、試合でばっちり決めます。
来年以降も演技会とかでは見られるかもしれませんので、その時は今日の話を思い出して見てください!!「あっ!けんじょう入ってるー!」みたいな感じで。
さて、国スポが始まります。組み技は、どの高校も入れていると思いますが、とんでもない組み技が見られるかも!組み技で大事なのは、観客にどこまでうけるか!!監督たちはそこを狙っています!観覧される皆様、組技は、大きな拍手、そして思いっきり声を出しちゃってください!
【みんなで作る新体操大会】
盛り上げよう!!!